紅葉になる前に

たけのこの子

第1話

キーンコーンカーンコーン

ふぅー終わったー!なんで算数二時間続きなんだよ。

何が進んでないだよ。進めてない方が悪いわ!

「紅葉〜!一緒に帰ろ〜!」

楓に声をかけられる。

「いいよ〜!」

行った後、なんだか強烈な眠気に襲われた。ねっむ!

「ちょっと、、、待って。紅葉、何、、、これ?」

「ふぁぁぁ、、、ねっむいなぁ。」

「これなぁに?変なの、、」

待って、、私も、、、ねむ、い。


起きた後の感想一。

「ふぁぁぁ。ねむっ!」

起きた後の感想二。

「えーーーっと、ここ、どこ?」

起きた後の感想三。

「えーーーっと、私、誰?」

起きた後の感想四。

「えーーーっと、楓とかみんな、どこ言ったの?」

起きた後の感想五。

「えーーーっと、さっきから私、何やってんの?」

はい、そろそろ茶番は終わりにしましょう。でもさあ、まじでここ、どこ!?まじで私、誰!?なんか髪の毛赤いし!

「……ロハ?イロハ?どうしたの?」

ええっと、どちら様?と思ってしまうが。イロハって誰だろう。てかなんか、周りを見渡してみると私なんか3人に囲まれてるんですけどっ!もしかして、、、あれかしら?あの、、、いわゆる転生ってやつ!

「ねっ、イロハってば!」

あ、私のことかしら?「えっと、誰?」

誰って、、、、と私に声をかけてきた少女が絶句する。

水色の綺麗な髪の子だ。

「ネモだよっ!ネモ!どうしたのっ!イロハっ!転んじゃって記憶飛んじゃったの!?」

ネモ、、、?

「私のことは、、?おぼえてる?」

心配そうな顔で覗き込まれる。今度は黄緑色の髪?

「クレマだってば!なんで覚えてないの!?やっぱり記憶飛んじゃってるんじゃない?!」

ごめんね、飛んじゃってるかもしれない。l

「ねっ、メープル!どうにかしてよぉ!」

ネモ?が近くにいるオレンジの髪の毛の子にしゃべる。

「えっっと、えっと、、」

あらま、この子もおんなじ転生者かしら?そんなような気がする。

「ちょっと!イロハもメープルもどうしちゃったの!今日は一旦家に帰って、イロハはおばさんにその傷、手当してもらってね!」

ネモがそう言って、今日はお開きになった。帰ってるとちゅうに、そおっとメープルに聞いてみる。

「ねっ、ねっ、あなたさ、もしかして、、いわゆる転生者っ!?」

やっぱりメープルの目がきらりと光る。

「イロハもそうだったのね。イロハさ、転生前の名前は?」

メープルもそうだったんだー!びっくり!

「私は竜田 紅葉(りゅうだ もみじ)。メープルは?」

メープルの目がびっくりしたようにくるくる動く。

「あっ、紅葉だったんだ!私楓だよ!名木 楓(めいぎ かえで)!」

えーっ、楓だったんだ!

「よかった!知ってる人がいるって心強いー!」

くるりとクレマが振り向く。

「どうしたの?二人とも、何話してるの?」

ええっと、まさか転生前の話です、なんて言えないもんねぇ。

「ううん、別になんでもないよ!もみ、、イロハの傷が傷みそうだねって話!」

楓、天才!紅葉って言いかけたのは許してあげるっ!

「だよね!早く帰ろう!」

クレマが早足で降りていく。それにしても、、、イロハのお母さんかぁ。ん?最初っからピンチじゃない?だってさ、お母さんだよ?何か対策考えなくちゃ!

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