第30話 れんとの会話
れんが静かにあゆみに話しかけてきた。
「ねえ、あゆみちゃんって、僕たちのことどう思ってるの?」
唐突な質問に、あゆみは少し戸惑った。
「どうって……どういうこと?」
「僕たちのこと、嫌いなのかなって思うときがある。」
その言葉に、あゆみは何も言えなかった。
「でも、たまにすごく優しいし……だから、よく分からなくて。」
れんの言葉は、彼自身も戸惑いながら発しているのが伝わってきた。
「……れんくん、正直に言うね。私は、子どもがあんまり得意じゃないんだ。でも、君たちのことは大切に思ってる。それだけは本当だよ。」
その言葉に、れんは少し考え込んだ後、小さく頷いた。
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