でこぼこ異世界冒険譚〜全く違う僕らの旅〜
ダラスクダラ
第1話〜神隠しと化け物たち〜
見知らぬ土地、意味の分からない状態。そんな中、人ひとりを担いで引きずるようにゆっくり歩く。
「ハァ…ハァ……くそっ!こんな…ところで、こんな!!」
つい数分前に知り合ったばかりの同級生。
それでも見殺しには出来なかった。今唯一つながりがあるのは、彼しかいないのだから。
雑木林をかき分け進む。頬に木の枝が擦れて痛みが走る、出血をしたかもしれないが気にしている余裕もない。
背負っている男の腕から力がゆっくりと抜けていくの分かる。ダメだダメだ!
「なあおい、死ぬなよ!まだ生きてるよな!?くっそ……誰か…何か、なんとか、どうにかならなってくれ!!」
こんな訳の分からいまま死ねないだろ、僕も君も!
ーーーこうなった経緯は、少しだけ遡る。
僕は近所の神社の境内にいた。
人生で初めて学校をサボってしまった。
自分で言うのもなんだが、僕は優等生だと思う。でも、今日ばかりは何もかもをサボりたかった。
学校のカバンに入れていた携帯ゲーム機を手に取ろうとするが、それすら気分が乗らない。代わりにカバンからコーラを取り出す。
炭酸飲料を飲むのも思えば数年ぶりかもしれない…ここに来る前に衝動的に買ってしまった。
もう何もかも投げ出したくなってしまい、何も考えず人気のない場所を探してこんな場所に来てしまった。
子どもで無知で無力な僕は、もうどこかに消え去りたいと心の底から思ってしまう。
陰湿でドロドロした感情を吐き出すように、大きくため息を……
「ッハ~~~やってらんねえぞクソが!」
ビクッ!とした。吐き出そうとした息を飲み込んでしまうほどに驚いた。
突然真後ろから大きな怒声がしたのだ。
振り向くと、大柄な男がいた。
「あ?てめえもやんのか……ってガラじゃねえな。んだよ、先客かよ」
「いやその僕は」
「ったく、お?おいそれ一口もらっていいか?」
「え!?あ。うん」
頭の整理が追い付かないまま返事をすると、手にもっていたコーラを取られ、彼はそれを飲み始めた。
「っだーーーうめえ!いやサンキュな。ずっと喧嘩して走ってきたから喉乾いちまってよ」
「喧嘩……」
その言葉でハッとした。僕は彼を知っている。
僕が通っている高校の近くにある不良校の学ランを着ている彼。伸ばした金髪、長身かつ引き締まった身体。そして喧嘩三昧で話しかけてはいけないと噂されている。
名前は確か…
「須藤恭平」
「あ?」
思わず口に出してしまった。
彼はこの辺りではある意味で有名人だ。行く先々で喧嘩をしており、駅前に行けば遠方から訪れてきた不良たちが待ち伏せをしている。
彼の学校には日々他校の生徒が乗り込んできて殴り合いを繰り返していると聞いている。
そしてその全てに勝利をしていて、暴走族チームを一人で壊滅させたとか。
「てめーみたいなぼっちゃんにも知られてんのかよ……はーーーーめんどくせえ、てか走ったらからあっちい」
彼はそう言って学ラン脱いでワイシャツになり、僕の隣に座り込む。
「言っとくけどな、お前らがあーだこーだ話してる噂なんざ大半が出鱈目だぜ」
「そ、そうなの…?」
当たり前のように話を続けてくる彼に僕はびくびくしながら答える。怒らせたら何をされるか分かったものじゃない。
「お前が俺について知ってること、言ってみろよ。何言われても何もしねえから」
「えーっと、海外出身で」
「この町生まれ」
「傭兵の両親に育てられてて」
「飲んだくれのクソ親父、母親は出て行っていねえよ」
「空手と柔道と剣道の有段者で」
「どれも知らねえ」
「学校の女の子を自分の好き勝手にしている」
「んだそれ!?」
「ひぃ」
「わり。彼女なんざいたことねえよ。な?どれも出鱈目」
「それじゃ喧嘩で負けなしっていうのは」
「それは……まあ…」
「暴走族に呼び出されて全員殴り飛ばして解散させたとか…」
「あれは……全員じゃねえよ。20人ちょっとだ」
「毎日不良に狙われてて学校近くを歩くと1分で喧嘩になるとか」
「……今それが嫌でここに来たんだよ…」
本当の話っていう部分だけでもどんな世界観なんだ。
「で、お前は?」
「え?」
「俺はめんどうなことを避けたくてここに来たんだが、お前は何なんだよ。ってかなんて名前だ?」
「僕は、三住ゆう」
「生まれは?」
「この町」
「マジか、見覚えねえな」
「親が小さい頃に亡くなっておばあちゃんに育ててもらってたからあんまり外には出てなくて……」
「へえ、苦労してんだな。んで?空手と?柔道と?剣道だっけ?」
「やってるわけないよ」
「ははっだろうな」
彼は笑った。こういう冗談を言うことにも驚きだが、僕の両親のことを聴いてあっさりと一言、苦労しているという言葉が出てくることに驚いた。
「で、なんでここに居んだよ」
「それは……」
「言いたくないなら別にいいけどな」
そう言って彼は自分の学生カバンを枕にしてごろんと寝転がった。しばらくはここに身を隠すつもりなのだろうか。
「……僕を育ててくれたおばあちゃんがさ、先週亡くなったんだ」
「そりゃ、お前、大変じゃねえか」
「うん、葬儀とかは親戚の人が段取りしてくれたんだけど、僕はあったことが1度しかなくて顔も覚えてなくてさ。遺産だとか土地だとかそういうの、何にもわからなくて」
「まあ普通まだ知らねえよなそんなの」
「親戚の人が僕を引き取るしかないそうなんだけど、明らかに僕は邪魔そうでさ。引っ越すことにもなるし、学校に行く意味も分からなくなっちゃって…それで……僕…」
「おい、泣くなよ…」
「ごめん、うん、ごめん、どうしようもなくて、ただただ急でさ、ごめんね。そういう感じ、ははは、人生で初めてサボってるってわけ」
「初めて…そりゃすげえな。俺なんざ小学生のガキのころからしょっちゅうサボってたよ。この世界に俺は要らねえんだろうなって思っちまってさ。そんなわけはないんだろうけど、どうしてもな」
今まではそんなことを想うことすらなかったけれど、今の僕にもその感覚は理解できてしまった。
おばあちゃんに親孝行ではないけれど、老後楽をさせてあげたくて必死に勉強をしてきたのに。まだ70歳手前だったのに亡くなってしまった…これから僕は、どうしていこうか。
「近場なんてほとんどどこに行っても俺のことをみんな変な意味で知ってやがって、すぐ死ねだの殺すだのぶっとばすだの、俺はてめーらに何もしてねえってのに」
「僕ですら知っていたもんね」
「それな……あーーーどうせなら知ってるやつが誰もいねえ海外とかどっか遠くに行ってゼロから生きてみてえよ」
「それは、わかるな。僕も叶うならそんな生き方してみたいや」
全く違う生き方をしてきたであろう僕たちでも、同じ考えをすることなんてあるんだ。
「俺とお前が同じ状況になっても生き方も選ぶ道も絶対に逆方向になりそうだけどな」
「ははは、それは確かに」
「はっ、泣いたり笑ったり忙しいなお前。あーあー、せっかく神社なんだから神様がそういう願いを叶えてくれてもいいのになあ」
「そうだねえ」
<それではその願い、叶えましょう>
「「は?」」
いきなり、頭の中に声が響いた。想像や妄想ではなく、聞き覚えのない女性、のような声が、いま。
<あなた方のことを誰も知らない世界へ、さあ、お行きなさい>
その声と共に目の前が真っ白になる。
眩しさに似た現象に目を閉じて、そのまま僕の意識は遠退いていった。
ふと気が付くと、草木の上で寝転んでいた。
慌てて起きると周り一面に木々が生い茂っている。まるで森の中にいるようだ。
空を見上げると晴れているのはわかるが森林の葉で空はあまり見えない。
「ここは…どこ?」
「ンゴォー…」
隣を見ると、須藤恭平がイビキをかいて寝ていた。
僕も先ほどまで寝ていたのだろうか。しかし、さっきまでいた神社の境内ではない。
神社の周りも木々で覆われていたが、明らかにもっと深い森だ。
「ねえ、起きて、起きてよ」
須藤の身体を揺さぶるが起きる様子がない、気持ちよさそうに眠っている。
とりあえず、現状の把握をしないといけない?
さっき聞こえた謎の声。願いを叶えましょうと言った?
まさか神様が見知らぬ土地に僕らを送り飛ばした?いやいや、そんな非現実的な。
しかしあの声に僕だけでなく彼も反応をしていたような気がする。
それにここは明らかに森だ。何がどうなってこんな場所に来るのか訳が分からない。神隠しにでもあったというのだろうか。
「と、とりあえず助けを呼ぼう。そうだ、位置情報で!」
そう思ってカバンに手を伸ばすが、カバンがない。
「あれ?だって僕の横に、あれ?」
カバンがない。僕の手には彼が少し飲んだ後のコーラがあるだけだ。
慌ててポケットの中に手を入れると、持っているのはハンカチとポケットティッシュ、家の鍵。胸ポケットにボールペンだけがあるだけだ。
さーっと血の気が引いた。脳が異常事態だと今大きく理解したのだ。
「ねえ!起きてって!!す、須藤くん!!」
「んあ?やべ、寝てたわ」
「ねえ大変なんだよ!!」
「あーーー…寝たなあ!うーーん!」
彼は体を起こして大きく伸びをする。何を呑気な!!
「あ?ここどこ?」
「分からない、って、カバン!!」
「カバン?」
彼が枕にしていたカバンは残っていた。よかった!
「ねえ、スマホでここがどこか調べられないかな」
「ここがどこかって、そりゃお前。どこだここ」
分からないから聴いているんだ。というツッコミを飲み込んだ。
とにかく今いる場所が分かればなんとかなる、最悪警察や救急にでも電話をして助けてもらえばいい。
「わりい、スマホは今壊れてて持ってねえんだ。潰されちまってよ。お前のは?」
「持ってないの!?僕はカバンに入れていたんだけど、カバンごとなくなってて」
「寝てる間に盗まれたか?てか何でこんな場所に俺らいるんだ?」
「わかんないんだよ。変な声が聞こえたと思ったら気が付けばここにいてさ」
「声…俺も聞いたな。誰も知らない世界へ、とか言ってなかったか?」
言っていた。やはり同じ声を彼も聞いていたんだ。
「ってか俺の学ランもねえ!?脱いでここに置いてたのに!?」
「身に着けていたものしか、持ってこれていない感じなのかな」
「学ランの中に財布入れてたのにマジかよ!!!っざけんな!!」
彼は立ち上がり、近くにあった木を蹴りつけた。
「とにかく、状況確認をしよう。僕らが置かれた状況を整理しないと」
そうして僕らは話し合った。
変な声を聴いたこと。聴いた言葉に差異はなかった。
身体に触れていたものはあるが、そばに置いていたものはないこと。
彼の持ち物は、タオル、絆創膏、6個入りのチョコ菓子パン、マーカーペン、鉛筆、消しゴム、ヘアブラシ、家の鍵。
僕の持ち物はさっき確認した通りで、ハンカチ、ポケットティシュ、家の鍵、ポールペン、そして飲みかけのコーラだ。
「何にもねえなお前」
「須藤くんも大概だけど何も言い返せない…というか筆記用具があってノートとか教科書とかは?」
「んなもん置き勉してるに決まってだろ」
「あー…。とりあえず、この場から動こうか」
「だな。問題はどっちの方角に行くかだが何にもわからねえんじゃな。この木上ってみるか?」
「木登りとかできないから発想がなかったや」
ガサガサッ
その時、深い森に生い茂る雑木林が大きく揺れた。
ここがどこなのかわからないけれど、森の中で遭遇するとしたら……
「い、イノシシとかクマとかいないよね…」
「人かも知れねえが、なんだ?」
『グギャギャ』
『グ…グギギ!』
「な…!?」
「なん、だこいつ」
茂みから現れたのは、1体の小柄な人のような、しかし肌が緑色の生き物。そしてそれを追うように2m以上はある巨体な化け物が現れた。
小柄な生き物は僕たちにナイフのようなものを向けており、化け物はよく見ると肩から腕にかけて大きな怪我をしており出血をしている。その血の色は深い緑色をしていた。
「ば、化け物!?!?!?」
「なんだてめーら!んな物こっちに向けるってことは、覚悟できてんだろうな!!」
『グギャアア!』
須藤くんの声に反応するかのように、小柄な化け物が飛び掛かってくる。飛び上がった高さは後ろの化け物を超えるほどの高さをしていた。
「ハッ!!!」
上空から迫る相手に、須藤くんは向かい打つように蹴りを繰り出す。それは大地と垂直になるほど真っすぐと伸びたまるで、テコンドーのような蹴りだった。
ナイフをすり抜け、落下する相手に突き刺すような蹴りが顔面に当たり相手は弾き飛ばされる。
『グギャ!?』
凄い勢いで飛び、近くの木の幹にぶつかって動かなくなった。
『グガアアア!』
それを見ていた巨体な化け物が須藤くんに襲い掛かるが、左腕は動かせないようで右腕で薙ぎ払うように振るってきた。
「ぐあっ」
腕を縮めて防御の構えをとった須藤くんはその勢いに押し飛ばされ林に吹き飛んでいった。
「須藤くん!!!!」
『グギギギ…』
化け物は次の獲物を見つめるように僕をにらみつけてくる。
だめだ、殺される……。
「待てよ」
『グ?』
木の枝などで出来たのか擦り傷だらけになった須藤くんが林から出てきた。
その目は、僕をにらみつけた化け物の目よりも鋭く凄まじい圧を放っている。
殺気を感じるって、こういうことなのだろうか。
僕は先ほどの殺されると感じた直観以上の恐ろしさでゾワリと寒気がした。
殺気を感じ取ったのか、化け物も僕ではなく再び彼を標的にしたようで向き直る。
ゆっくりと歩いてくる須藤くんから恐ろしいまでの威圧感を感じた。
『グガアアア!!』
再び右腕で薙ぎ払うが、彼はその腕を飛び上がって回避した。
「お返しだこら」
そのまま身体をひねり、化け物のこめかみに蹴りを打ち込んだ。
グチャ、と嫌な音と共にこめかみにつま先がめり込んでいる。
靴に鉄板でも仕込んでいるのだろうか。
『ギャアアアアア!!!』
うずくまり抉れるように出血したこめかみを抑えて痛がる化け物。その目は怒りからか充血をしているのがわかる。
「なあ、三住。こいつ、人じゃねえよな」
真っすぐと化け物を見つめながら彼は問う。
「た、たぶん。明らかに化け物だとは思うけど……」
「なら、正当防衛込みでボコっても罪にはならねえよなあ!!!」
そう叫んで、化け物の顔面を蹴り上げた。
『グガッ!?ガアアアアア!!』
仰け反った巨体を元に戻す勢いそのままに右腕を凄まじい勢いで振り下ろしてくる。
ドンッという音と共に、須藤くんはそれ両腕で受け止めた。凄まじい力で叩きつけられて彼の足元は地面に少し沈んでいるのが分かる。
しかし、それを受け止め切ったのだ。そして化け物の右腕を掴みなおしまるで一本背負いのように投げ飛ばす。
「おっりゃああああ!!!」
ブゥン!!という風の音と共に巨大な体躯が宙を舞い、たたきつけられた。
「ハアッ…ハアッ……どうだ!!」
ピクリとも動かなくなった化け物。なんという力だろうか。どちらが化け物かわからないぐらいだ。
「ど、どうなってるんだよ」
タフネスさも、力も、技術もどれもが異常だ。これが、須藤恭平なのか。
「まったくだ、なんなんだこいら!」
「いや、そうじゃなくて…その通りでもあるんだけど」
僕は巨大な化け物と彼を見比べた。
「こんなのがいるってんなら、早くこの森は出ねえとな」
そういって彼は地面に転がったカバンを拾い上げる。
「さっさと…ガッ!?」
「須藤くん?」
彼の顔が苦痛に歪んだ。
「てめえ…!!」
手に持ったカバンを凄い勢いで投げ飛ばす。そこには先んじて倒していた小柄な緑の化け物がいた。
顔面にカバンをうけ、怯んだところに走りこんで飛び蹴りを顔に入れる。
『ギ…ッ』
今度こそ、それは動かなくなった。
「くそが、悪あがきしやがって!}
そういうと彼は腰に刺さっていた小さなナイフを投げ捨てた。どうやらあいつがナイフを投げて刺したようだった。
「大丈夫!?絆創膏じゃ、無理そうな怪我だけど」
「いてて、まあ深くは刺さってねえからしばらくは何とか……あ…れ……」
須藤くんはふらりと揺らいで倒れこむ。
「ど、どうしたの!?」
「なんか、力が…身体が上手く……うごか…」
まさか…!
僕は捨てられたナイフを見ると、彼の血以外にも何かドロリとした液体がついていた。
毒か何かがついているのか!?
「ど、どうしたら…」
「お前は、とにかく…行け……ここは…やべえ」
だけど、彼をおいては行けない!彼は何もできない僕の代わりに戦ったようなものだ。
それに、目の前で知りありを失うのはもう嫌だ!
僕は化け物の血が付いた彼のカバンを手にして、彼を担ぐ。
「くっ、よ…っと!しっかり、掴まって!重…いけど。いける!!」
「おまえ……」
「生きるんだ!訳の分からないまま死ぬなんて、だめだ!!」
そう。もし神隠しにあって見知らぬ場所に来ているならば、僕らはまだ死ねない。
これからじゃないか!!
「あいつらは手傷を負ってた。きっと逃げていたんだ。それなら、あいつらが来たほうに行けば何かがある!化け物がいるかも知れないけど、一か八かだ!」
「へへ、すまねえ…な」
あきらめるか。絶対に、決して、生きることをあきらめるか!!
こうして、僕は先の見えない森を進む。ゆっくりと、力なく掴まる彼を引きずるようにしながらも、ゆっくりと見知らぬ大地を進み始めた。
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