説明と説得で森生活?
〜〜説明〜〜
『』はテイマー意外に聞こえる魔物の声です
〜〜説明終了〜〜
俺はルリを家の外で待たせている。
お昼は自分らでしたから夕方より少し早い時間帯だ。
「「うわぁ!?」」
「ママどうしたの?って魔物!?」
「リンカどいて、私が倒す!」
「待って!」
俺が急いで止めた。
「何で止めるの!」
「そうだぞコハク!」
「危ないわ!」
姉は止めたのに怒っていた。父と母も戦う準備をしていた。
「我を倒せるのか?『ウォーン?』」
「フレイ!」
「弱い!『ヴォン!』」
俺は止めるのが遅かった。しかし姉の炎魔法をお手で潰した。流石は伝説だな。
「何で?」
姉は余裕で魔法を潰されたのにショックみたいだ。
「待て、エリカ!」
「何よ!」
父が止めるも姉は先程のショックもあり苛立っていた。
「話を聞いて!」
「コハクどいて! お父さんに任せて!」
母がそう言うと父が剣を構えていた。
「大丈夫だって! 俺がテイムしてるから!」
「お兄ちゃんが?」
「あぁ、伏せ」
ルリは直ぐに伏せた。
「ほんとなのか?」
父が聞くとエリカがもの凄い表情をしていた。
「嘘よ!」
ルリはずっと伏せていた。
「でも、その魔物はずっと伏せてるわよ?」
「もう良いか?」
母がそう言うと俺は伏せるのをやめさせて良いか聞いた。
「別に良いが話す事がある!」
父が真剣そうに答えた。
「ルリ、頭上げていいよ」
するとリルは伏せをやめた。
「とりあえず家に入るぞ」
「ごめんな、もう少しここで待てるか?」
「もちろんだ『ウォーン!』」
父の言葉に俺はリルに待つように言った。そして俺たち家族は家に入った。
「コハク、あれはゴールドフェンリルだ。」
「え!?そうなの?」
父の言葉にリンカは驚いた。
「えぇ。森の守り神とも言われるのに何でいるのかしら?」
母が疑問を口にしていた。
「儀式に行っていた時から見られてたんだ、オーラが違うって」
「それに守り神ではないらしいよ」
「何で、あんたなんかがテイム出来るのよ!」
俺が母の質問に答えると姉が反論していた。
「テイマーだから」
速攻に姉に返した。
「あのなぁ、テイマーでも伝説をテイムするなんて普通ならあり得ないんだぞ?」
父が説明した。
「でも出来たよ?」
「伝説の魔物は魔力も大幅に多く使うのよ?普通だと出来ないのよ?」
何で、普通、普通と言うんだ。出来るんだから良いじゃないか。俺は不屈な表情をした。
「お兄ちゃん、凄いじゃん!」
リンカだけが褒めてくれた。
「それでだけど家に置いて良いか?」
「私は嫌よ!そもそも、あんたなんかがテイムってズルじゃないの?」
俺が言うと姉は反対しながらケチをつけてきた。
「でもちゃんと言う事聞くんだろ?」
「そりゃもちろん。」
父の質問に答えた。
「なら、良いんじゃないか?」
「そうね!」
「私も賛成!」
「何で!?普通ならありえないんでしょ!」
父と母とリンカは賛成したが姉だけが文句を言った。
「エリカ、俺たちも普通は無いと言ったが実際は凄いことなんだぞ!」
「子供の可能性を普通はないから駄目ってのは良くないことでしょ?」
「分かったわよ!」
2人の意見に仕方なく姉は賛成した。そう思った。
「コハクがテイムしたのは認めてあげるだけどね、ここで暮らすは嫌よ!」
「何で?」
リンカがそう聞いた。
「何で、魔物と暮らすのよ!」
「テイマーだから当然だろ?」
父はそう言ってくれた。
「私は反対だからね!」
俺は考えた。ルリとの暮らしを認めてもらえないと意味がない。その為に出来る事を……
「そうだ!なら、森で暮らすよ。」
森だとルリの故郷でもあるしここからも近いだからそれが1番良いだろう。
「危ないから駄目よ」
「何かあってもルリがいるし大丈夫だよ!」
「ルリ?ゴールドフェンリルの名前か?」
父が聞いてきたので頷いた。
「確かに危ないがコハクがその気なら行けるだろう」
母が反対したが父が許してくれた。
「危なっかしいからやめといた方が良いよ!」
リンカも反対の方だ。やはりこの意見は通らないか……
「なら、諦めてテイムを取り消すことね」
テイムは取り消す事が出来る。姉がその嫌味を言ってきた。
「それは、しなくて良い!」
「リンカや母さんが何か言っても俺が許可するから森で暮らしても良いぞ!」
父が賛成してくれた。
「良いの!?」
「あなた!」
リンカと母は驚いていた。
「コハクやルリの為にエリカの言う通りなのは良くないだろう」
確かにそうだ。ここでテイムを取り消したら俺は姉を一生恨むだろう。
「分かったわよその代わりにたまには家に帰る事を約束してくれる?」
「分かった」
母の条件を俺は呑んだ。そして俺は森で暮らす為に用意をしてルリの元に行った。
「主よ、そんなに荷物を持ってどうしたんだ?」
ルリの質問に俺はさっきあった事を話した。
「ほう、それは良いな」
ルリも賛成の様だ。まぁ自分の事を認めていない奴と暮らすのも無理な話か。
そして俺はルリと一緒に森へ行った。
「せっかくのスライム退治なのに全くいないな!」
多分、冒険者だろう。
「ゴブリンにボコボコにされたんだからスライムぐらい倒さないとな!」
何だ、その偏見は!
ゴブリンにやられたとしてもスライムが弱いとは聞き捨てならないな。
「主よ、殺るか?」
ルリ、怖いよ!
「いや、今行っても変わらないと思うからいいよ」
「冒険者になって初めての依頼でゴブリン退治で失敗したけど軽傷だったからスライムにしてみたけど辞めてた方が良かったんじゃないか?」
「何でだよ!」
「だって朝にゴブリンにやられてから傷も数時間かかっただろ?」
2人の冒険者がなんだか揉めてるみたいだ。
「1発目の依頼失敗ってダサいだろ?」
「ゴブリンは早すぎたんだから仕方ないだろ」
「だからスライム退治じゃないか!」
「20匹中まだ5匹だけど何とかなるって!」
まぁ俺は関係ないな。
「ルリが住んでた所ってどこだ?」
「もっと奥だな」
「ならそこへ行くか」
俺らはそこへ向かおうとした。
「で、どこにいるんだよ!」
「なら罠でも仕掛けるか?」
「それ、いいな!」
これは危ないな。俺はルリに言いその冒険者達を見る事にした。
2人の冒険者は森の先に落とし穴を仕掛けた。そして数分が経った。
スライム10数匹が罠にかかった。それを1人の冒険者が弓で倒していった。
「やばいな、そろそろ行くか」
俺はルリに合図をした。
「退け!『ウォーーーーン!』」
「やばい、逃げるぞ!」
「こいつも倒そうぜ!」
「無理だ!死ぬぞ!」
「お前は逃げろよ俺が1人で倒す!」
「恨むなよ!」
弓使いの冒険者は逃げた。
「臆病だな!」
「あいつの方が賢かったな」
「誰だ?」
「テイムしてるがこいつの相棒かな?」
「相棒とは良い響きだな『ウォン』」
冒険者の目は俺を舐めてるな。まぁまだガキだから当たり前か……
「ガキがテイムしたから雑魚だな!」
冒険者は笑っていた。
「あのスライム達はお前達になんかしたか?」
個人的に重要な事を聞いた。
「何言ってんだ?」
「お前の身内などを殺したりしたのか?」
「初めてだから知るわけねぇだろ」
俺は穴を見てスライム達に問いた。
「お前らは人を無作為に傷つけたりした事あるか?」
「キュー、キュー!」
胴体を横に振っていた。
「そんな事するわけない、僕たちはこの奥で静かに過ごしてただけだよっと言っている『ウォーンウォン』」
なら俺はこいつらの味方だな。それより俺は驚いた事がある。
「ルリ、言葉分かるのか?」
「当然だ!『ウォン!』」
冒険者は剣を構えていた。
「さぁ、行くぜ?」
『ウォーーーーーン!』
ルリは威圧している。
「何だ、足が動けない」
「どうする?今なら殺せるけど?」
殺したくないがスライム達を守れるなら仕方ない。
「どくよ!」
「ルリ!」
ルリは威圧をやめた。
「また失敗かよ!」
冒険者はこの場を去った。
さて、スライム達を助けるか。俺は持っていたロープでスライム達を助けた。
「倒された奴はどうするか……」
「キュー」
「そのままでいいと言っている」
「でもな、可哀想だろ?」
死んでそのままは誰もが嫌だと思う。
「あ、ルリこれを踏んでくれ!」
ルリはロープを踏むと俺は穴からスライム達と思われるものをそのまま抱えた。そしてスライム達の上に乗せた。
「土に眠らせといてやれ」
「キュー!」
「ありがとうと言っている」
「気にするな!」
俺はいうとスライム達は奥に行った。
俺とルリも奥に向かいルリが住んでいた場所に行った。
「ここで暮らして良いのか?」
「主だから当然だろ?」
俺はルリと一緒の場所に暮らすに対して疑問を持った。何故なら洞窟だった。しかもす凄く綺麗だな。だから疑問だった。
「まだ、少し早いから森の中を少し見てくるよ」
俺がそう言うとルリも付いてきた。
ルリは大丈夫そうだけど俺はちゃんと料理したいな。魔法は何とかするとして料理器具が欲しいな。
これからの生活の為に木の実などの食材を探さないとな。
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