第4話 朝食。
身支度を終えて、リビングへ向かう。
今の私は久堂家の恥ではないのだろうけど、両親は、一体どんなか。
ドアを開けると、そこには夢に見ていた両親の反応があった。
「海紗、おはよう!」
「待ってたのよ、ほら早く座って。朝食をいただきましょう。」
「うん。」
(いままでは、こうはならなかったな。)
両親はあれやこれや、私の話題で大盛り上がりだ。それがなんだが、嬉しいような恥ずかしいような気持ちになった。
「海紗、よくも継いでくれたよ。本当にお前は素晴らしい、私の自慢の娘だ。」
「もう、お父さんったらぁ。海紗、あなたは本当にかわいいわ。」
「…うん、ありがとう」
(こういう時なんて言ったらいいんだろう…)
感情を飲み込んできた私には難しいものだった。(慣れない……)
両親はウキウキと楽しそうに、過ごしている。もう、大丈夫よね?
前みたいにならないといいわ。
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