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「ただいま。お母さん?」


やっぱり......


日が落ちても家の中が真っ暗な日は決まってそう。

母はソファーで死んだように寝ている。


リビングの電気をつけると母が眩しそうな顔をして目を覚ました。


「おかえり。ご飯今から準備するね。」


「今日はお腹空いてないからいらないや。」


「あら、そう......」


母は私に背を向けて何事もなかったかのようにテレビをつける。


私は自分の部屋に向かう。


張り詰めていた空気が緩まって、やっと深呼吸できる。決して広くはないこの私の部屋が唯一の安息の場所。



私はアルコール依存症の母と一緒に暮らしている。


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