第9.00章 噴火した海底火山
第9.00章
噴火した海底火山
七瀬いをりが入っている部活は、茶道部と弓道部
高校に入り巫女さんのバイトを始めた
お守りや御朱印のお渡しだけでなく、結婚式もするから美しい振る舞いを身に着けたいと彼女は思った
それと3年前、中学2年の時から小説を書いている
友だちと現代文の先生、
いをりの小説を楽しんで読んでくれる人がいる
ある日、いをりは海辺のカフカを読んでほかほかする気持ちになれた
読み終わってからちょうど一週間後
わたしもこれ書きたい
と思った。最初の小説はその日の夕方から書き始め、次の日の夕方には完成していた
いをりが今まで書いた主な小説は
中学2年
7月21日 1作目
「角部屋に住むすみっコぐらし」
14ページ 創作時間4時間
8月29日 2作目
「落ち込む赤鬼。その背中を蹴る青鬼」
21ページ 創作時間9時間
11月10日 3作目
「あんぱんのなかにあるもの」
3ページ 創作時間15分
中学3年
5月1日 4作目
「照らされた夜桜」
52ページ 創作時間46時間
9月21日 5作目
「きなこ餅へ贈る言葉」
12ページ 創作時間7時間
12月9日 6作目
「旧約聖書」
1280ページ 創作時間1212時間
(盗作。本人は書いたと主張)
高校一年
6月6日 7作目
「止まってくれない心臓」
43ページ 創作時間32時間
9月22日 8作目
「新約聖書」
1280ページ 創作時間1212時間
(盗作。本人は書いたと主張)
12月24日 9作目
「季語を拒む俳句たち」
72ページ 創作時間67時間
1月2日 10作目
「注文を聞き返す料理店」
57ページ 創作時間32時間
いをりは何かが違う、と感じた
そして海辺のカフカを目指すのをやめ持っていたなにかを手放した
同時に海底火山が活動を始めマグマと溶岩が海面から顔を出した
つぎの小説は
「七夕の日の夕日」
142ページ 創作時間102時間
先生はそれに見合った文学賞を探してきて代わりに投稿した
その小説が受賞し、いをりは50万円を得た
それより重要なのは、いをりの小説が出版社の目にとまるようになったこと
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