シン・変態女子アマクリン
印朱 凜
第1話 変態は忘れた頃にやって来る
【~ガチエチ文化祭編~】
早くも毎年恒例になっている、文化祭の季節が目前に迫りつつあった。
それはそうと、休んだ授業分のノートを写させて貰ったお礼に、私はクラスメイトの可愛いシェッツさんの胸を制服の上から優しく揉んだ。
「――やめなはれ。そんな事で、私が喜ぶとでも思ったか!」
生意気にも私より若干大きくて、チクワのような弾力があった。お椀型、乳輪がぷっくり出ているタイプで、全体的な成長度は良好のCカップ。
小学生の頃、夏休みの自由研究で、自分のおっぱいの成長観察記録を提出し、職員室呼び出しを食らった私にとって、バストの評価と詳細な解析は、お手のものだった。
「女同士でつまらん事してないで、ほれ、いいのか? もうすぐ文化祭だよ。準備に忙しいんだから」
「ほぅら~メルシ~、もひとつメルシ~」
どさくさに紛れて、シェッツさんのお尻を触った。スカートの中にブルマをはいているらしく、カマボコをも上回る柔らかい尻肉が、ヒップラインからはみ出していた。
「やめんか、馬鹿者! 私の自転車で轢き殺されたいのか?」
「う〜ん、いいお尻ですね。和牛でいえばA5ランクでしょうか? 農林水産大臣賞を進呈いたします」
「いらん、いらん! って言う~か、さっきから気安く触ってんじゃねーよ!」
とうとう怒り心頭に発したシェッツさんは、くりくりの髪を逆立てると、パッチリとした蒼い眼を更に拡げて血眼で睨んできた。
これ以上やると流血騒ぎになりかねないので、何とかパンク気味の自転車のタイヤに空気を入れてあげる約束をして穏便に事を済ましたのだ。
改めて準備のお知らせのプリントに目を通す。ざっと見ただけでも豚汁に焼き鳥、ホットドッグの出店、メイド喫茶なんてのもある。
「ふ~ん文化祭のシーズンですか……。ウチのクラスは今年、ええ~と、何やるんだっけ?」
それを聞いたシェッツさんは、呆れたような表情で私を見返した。
「何で知らないのよ、ホームルームで話し合ったじゃない。手もみマッサージ店よ。委員長のローレンスが、元手無視のタダ同然で儲かるって、悪徳商人のような理論でクラスの皆を丸め込んだじゃない」
「そう言えば、そうだったわね。たしか人並み外れた握力の持ち主である、元レスリング部のハラダさんを主力に、力自慢の女子達を揃えるとかナントカ……」
「ははっ! 冷静に考えると、とてもリラクゼーションできる気がしないんだけど!」
「さすがにプライバシーに配慮して、個室での施行は無理でしたか……」
その時、冴え渡るアイデアが、私の脳裏に悶々と浮かんだ。
「ちょっと、アンタ、また良からぬ事を考えてんじゃないわよね?」
「何をおっしゃいますか、私は学年でも1、2を争う優等生でありますぞ……」
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