『餅つきスキルで戦国最強を目指す~天下餅は俺が喰らう~』(仮)

ナインバード亜郎

前置き

まえがき

 きっかけはおばさんのひとことだ。


 なんて書きだすと、次に来るのはそのひとことになるのがセオリーなんだろう。

 しかし、いくら僕がおばさんと一つ屋根の下で生活しているからと言って、あの人の言葉を一字一句覚えていられるほど僕は暇人でもレコーダーでもない。


 なので簡潔に起承転結でまとめるとこうなる。


 起:ぱずるくんにミステリ用語が何一つ通じないなんて!

 承:やはり今の子もファンタジーがいいのか……。

 転:最近の流行りを知るためにも今の子に物語を選んでもらおう。

 結:ぱずるくん、春休みどうせ暇だろうし一本書いてくれ。


 というわけである。


 転と結の間に埋められない断絶があるのは、おばさんの長口上を端折った結果である。英断と言ってほしい。起承転々結の転々をまとめられるほど、残念ながら僕は賢くない(長尺を一人で使う人は時代遅れだと誰か教えてやってほしい。配信者としても失敗するタイプだ)。


 この物語は、そんな理由で書いた拙作せっさくである。

 どうか中学生二年生の作文だと思って大目に見てほしい。

 

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