第2話 初日

今日からL社で働く事になった

“アブノーマリティ“とやらの世話や作業をするらしいが詳しくは知らない

とはいえずっと憧れてた職場だ、気合いを入れて働こうそう思いながら入社する


初日だからか俺以外にエージェントは居ないようで少し不安になったがすぐに“管理人“から作業の指示が出た為そんな思考は振り払って収容室へと向かう

収容室へ入るとそこには十字架を背負った骸骨が浮いていた

“たった一つの罪と何百もの善“

といアブノーマリティらしい

…次からは罪善さんとでも呼んでおこう、“管理人“もそう呼んでるみたいだ

正直に言えばこんな不気味なモノ達の世話をすると分かっていたなら入社を断っただろう

今になって後悔し始めたがとりあえず早く終わらせて無事に収容室を出るのが最優先だ


作業が終わると少し疲れがあったがメインルームへ入ればそれが嘘のように少し経てば回復する

ソレに驚きながらも回復は有難い為大人しく次の指示を待つ


その後、何回か収容室で作業をすると罪善さんは俺に荊冠を着けた

頭に乗ってる感覚には慣れないがとりあえず悪いものでは無い気がする為放置しておこう

管理人もどうやら喜んでいるようだ


そうこうしてるうちに業務終了のアナウンスが鳴る

とりあえず今日は帰って寝よう、少なくとも俺にとってはゆっくりと寝れる場所があるだけで今までよりずっと良い


次の日にやってくる職員に少し同情する反面、1人で作業をしなくて良くなる事に安堵して意識を手放した

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