幸せでした。

NiceWell

第1話

遠い雨の音に

どこか感慨に浸る

この先の世界は

誰かの声で染められているのだろうか


それでも生きた自分は

色褪せず行けるだろうか


どんな時を超えて

どんな声を記して

そこに人は生きて

わたしもあなたも時代になって

終わるのだろう


この一説に

どれだけの愛があり涙があり

そのすべてを知れぬまま

まして未来さえ見れぬまま

ただ孤独でしたと

そう骨をうずめて


果たして

僕らは正しかったと

世界に生きた僕らは

それでもつなぎあう手を選び続けて

その果てに終わりを見ても

まだ失わないと

強く焦がれて


一生をかけて

どこまで強く率いて

最後の最後まで

駆けれるだろうか


この一切に幸あれ

この人生に幸あれ

されど世界に幸あれ


わたしは幸せだと言って

死にたいです。

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