道具としての幸せを信じていたファイがニナと出会い、幸せの定義を再構築していく物語。文体は読みやすく、ファイの淡々とした静かな絶望がこもる語り口が、ニナの言葉と行動で熱を帯びていく……。読後、胸の奥がじんわりと温かくなる、そんな一作です。
ネタバレをせずに、感想を書きたいと思います。簡潔に言うと、文豪。本当にスラスラと文字が頭に入ってくるし、状況も分かりやすい文。普通に書籍化してもおかしくないレベルだと思うので、これからも応援してます!
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