第40話
「いや、あのすみません」
剛が言う。
「ん?」
「あたし達、戦場カメラマンの知り合いは居ません」
更にアリスがキッパリと言う。
「誰が戦場カメラマンだ!!」
「「アハハハハハハッ!!」」
世那のツッコミに豪快に笑った剛とアリスは世那を抱きしめた。
「「おかえり、弟よ」」
「ただいま、剛、アリス」
嬉しそうに笑った世那が二人を抱きしめかえし……
「「いだだだだだだっ!?」」
物凄い力に二人は悶絶することに。
「戦場カメラマンじゃなかったわ」
「もうプロレスラーやっ」
「ガハハハハッ!!」
今度は世那が豪快に笑う。
((……山賊??))
「クスクスクス」
そんな三人を見て、笑う人物が一人。
アリスとは全く正反対の女性。
茶髪のオカッパ頭に銀縁眼鏡の文化系女子。
「ゴリラ系女子とは大違いだな」
「誰がゴリラ系女子や、あ?」
「フフッ」
ニコニコと、そんなに楽しいか?というくらい笑っている女性。
「「??」」
動く様子もないその女性に困惑する剛とアリス。
「「誰??」」
二人同時に首を傾げ、直接女性に話しかけると
「おお!!紹介が遅れた。コイツは虹村里子」
「「虹村……」」
それは剛達、姉兄弟の名字。
「俺の嫁だ」
「「……」」
「「嫁ーーっ!?」」
剛とアリスの素っ頓狂な声を上げ、空港内に響き渡った。
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