第3話

「そっか。でも悠馬さんってそんな人だよ。一見、凄くプライド高く見えるけど、いや、実際そうなんだろうけど、それじゃダメな時はちゃんと折れるというか、、、プライドってよりも男気?男気溢れる感じかな。あんな綺麗な顔してるけどさ。」




あたしが言うと、敬太は、悠馬さんが男気!って笑ってた。




「悠馬さんさ、ずっと強くなきゃいけないって思って生きてきたんだって。頼れるところがない自分には、自分しかいないから、、、そーやって周りに牙剥いて生きてきたから誤解されてるんだと思う。ある意味、悠馬さんの思い通りなんだけど。」




「うん。だって俺ら、悠馬さんはマジでヤバいって思ってる。そうじゃないってわかってても、その先入観が抜けないし。未だにいつキレ出すかってヒヤヒヤしてたりする。だけど周りにそう思わせるようにしてきたってこと?」




「どうかな?そこまでは考えてないと思う。けど、結果そうなっちゃってるよね。有名すぎて、話も膨らんで伝わってるだろうし。けど、」




コンビニに着いて、アイスのケースを見ながらあたしは続ける。アイスどれにしよう、と悩みながら。

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