第7話 男子生徒の話題


 昼休みになった所で、私はリュウと修治と共にこの学校の食堂に向かいました。大体リュウと時間が合った時は2人で食堂に行きますが、今日は珍しく修治も居るので3人でのランチです。

 龍ヶ丘高校の食堂は学校にある様々な施設の中でもかなり売りにしており、和食・洋食・中華など様々な料理を食べる事が出来ます。実際にどこかの料理長を引き抜いて職員として雇っている為、味も美味しいです。

 この学校の生徒はお金持ちの家庭が多いのでクレジットカードや電子マネーでの支払いにも対応しています。なかなか凄い学校食堂なのです。

 当然私はそのような大金持ちではありませんので、いつもニコニコ現金払いです。


 昼食時の話題はやはり男のらしく、クラスの女の子の話題です。

修治「なぁリュウよ、柴田がよぉ小日向の事がまだ好きなんだとよ。未練が物凄い男だよな本当に。ストーカーするんじゃないかって心配になってしまうよ」

柴田「うるさいな、別にいいだろ。・・・いやいや、ストーカーはしないから」

リュウ「まぁまぁ俺達は柴田の友人なんだから。なんとか柴田と和歌が上手く行くように俺達がフォローしてやったらいいじゃん。修治だって柴田が悩んでいる姿を見るのは嫌だろう」


 なんていい奴なんだリュウという男は・・・勉強で忙しいのに俺の事を気にかけてくれていました。

修治「いや、それがさ、柴田に関しては悩んでいる顔を見るのが楽しいんだよな。なんでだろうな。というか悩んでいるって言うけどさ・・・・・こっちからなんもアプローチしてないので何言ってんだよ。まずお前がプランでも立ててやってみろよまったく。周りに気を使わせるというのは、いかがなものかと」

 修治は性格は悪いですが、自分より年齢も経験も遥か上で大人です。確かに近くに好き人がいて、何も行動を起こさないなんてそれは勿体ない話です。行くしかないんでしょうか。

リュウ「こうなったら飯でも誘っちゃえよ、うちの店で予約でもしとくか??」


 小日向和歌アプローチ大作戦の計画を3人で計画しました。修治に関しては半分悪ふざけです。修治の親が所有する別荘を開けるからそこで酒を飲ましてチョメチョメ・・・チョメチョメ・・・・大声で話すことが出来ないトークを散々繰り広げていました。

 とんでもない男です。そんな犯罪のような提案を受け入れられるわけがありません。

 

 夕方、授業を終えて帰宅部の私は下駄箱に手を伸ばしました。


柴田「ん?・・・・・」

 靴を取る手の感触が違うと思ったら、靴の中に一枚の紙きれが無造作に入っていたのです。もしかしてラブレターでしょうか。でも変だな・・・・・・高校生になってまでこんなやり方を使ってくる人間などいるのでしょうか。

 

 『放課後 体育倉庫まで来て』


 なんだこのメモ??しかし・・・内容が漠然とし過ぎている・・・・・・。

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