贅沢は敵?
「どうしてバレンタインなんてあるのだろう」
思わず独り言ちた。
何と言うか……『チョコくれ』圧力?? それがひしひし来て……ホント困ってしまう。
仕方無いので同じグループの千景と
私を含めたこの5人『一軍』って呼ばれてる……
そりゃ、下に見られて軽く扱われるのはイヤだけど……こうした『チョコくれ』圧力の排除にも一軍男子の力を借りなきゃいけないのも不自由だ。
第一、私が一軍になった理由って何??
「
って予想通りの答えが返って来た。
この子、歯に衣着せぬ物言いするから基本的には好きだけど、こう言われて……さすがにちょっと落ち込んだ。
『私の見た目』って……たぶん、平均よりは大きめの瞳と歳不相応に膨らんだ胸の事だ。
でも、この二つは私にとっては決して良い事では無い。
瞳は……小4の時、『暗闇で光るネコの目』みたいと男子から言われて『ネコ目オンナ』って蔑まれたし……胸に至っては事あるごとにヤラしい視線が絡みついて来てイヤでたまらない!!
私がもっと大人になれば、この居心地の悪さも解消されるのかとも思うけど……
結衣からは『贅沢は敵!! せっかく安原君や高見君と付き合えるチャンスなのに!!』と言われた。
チャンスなのかなあ。
そんなにいい事なのかな。
第一、付き合ったら色々大変な気がする……
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