第9話 天と地を繋ぐ儀式
「祈りの呼吸を習得したお前なら、最後の試練を受ける資格がある。」
リオとエリナが僕を導いた先には、天空に伸びる巨大な柱がそびえていた。その柱は光と影が入り混じり、絶えず変化している。
「これが『世界の柱』だ。この柱を通じて天と地が繋がり、すべての生命がそのエネルギーを得ている。」
エリナが説明する中、リオが続けた。
「お前は自分自身の気柱を通じて、この世界の柱と繋がらなければならない。それが、柱の守り手としての最後の役目だ。」
儀式は、柱の前に座り、深い瞑想に入ることで始まった。僕は呼吸を整え、天と地のエネルギーを感じることに集中した。次第に、自分自身が柱の一部になりつつある感覚が芽生えてきた。
「お前が気柱と完全に一体化することで、この世界のバランスが保たれる。だが、それは簡単ではない。お前自身の中に残る迷いや恐れが障害となるだろう。」
エリナの言葉通り、瞑想の中で過去の失敗や未解決の感情が浮かび上がってきた。それを乗り越えるために、僕は呼吸を深め、すべてを受け入れる覚悟を固めた。
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