純心

海星

第1話

僕は千紗に幼き頃拾われた。

母は千紗の姉で僕を産んだ後初めての育児ということもあり、一年で疲れ切り男を作り僕を置いて出掛けることが増えた。


酷い時は電気、水道、ガスが止まり極寒の中、布団の中で寒さを凌いだ。


そんな中本当に命の危険に関わる時が二度あった。

でも心の中で千紗を呼ぶと、千紗は必ず来てくれた。



彼女がドアを開てくれて、顔が見えると、

千紗ちた!…』と走り出してその度に転んで…。


でもそんな僕を最大の愛情で包み込んでくれた。

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