パープルムカデ

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パープルムカデ

 今日はホームセンターのテーマソング史上、最も俺が大好きな曲を共有したいと思う。「これぞホームセンター界における最強の曲だ」と自信を持って言える曲です。あるホームセンターの中で流れてる店内BGMなんだが、めちゃくちゃ好き。


 でもそのテーマソングを紹介する前に、色々書きたい事があるので、それを最初に書きます。


 ◆


 椎名林檎の楽曲の中に「幸福論」という曲がある。有名なので聴いたことがある人も多いと思うが、俺は椎名林檎が出した楽曲の中で幸福論がダントツで1番好きだ。めっちゃ良い曲なので聴いてほしい。サビのメロディーがめっちゃ気持ちいいし歌詞も好き。ちなみにアルバムバージョンじゃなくてシングルバージョンの幸福論な。幸福論は本当に良い曲だ。何度聴いても飽きない。


 ちなみに椎名林檎が組んだ東京事変ってバンドも好き。東京事変だと、電波通信って曲が1番好き。自然と体が跳ねるような軽快な曲で気持ちいい。


 ちなみに俺はこの世に存在するバンドの中で1番好きなのはsyrup16g。これは死ぬまで変わらない。なので俺が死ぬまで好きだと言い続ける。11月2日にsyrup16gの日比谷野音のライブに行ってきた。ちなみに俺の読者さんも同じライブに行ったようだ。間接的に会えて嬉しかった。あの空間に一緒にいられた。


 でも数ヶ月、俺は音楽から離れていた。音楽を聴くよりも楽しい事があったから。個人的に勉強したい事が色々あって、勉強に時間を費やしていた。医療や科学や福祉や精神医学やメンタルヘルスや仏教、あとフランス語も勉強していた。それらを就職に役立てるつもりは1ミリも無い。単純に楽しいから勉強していた。ちなみに俺がフランス語を学び始めたのは、「フランスの女の人かわいいな」と思ったからだ。それと同様の理由で、今まで韓国語とロシア語を中途半端に学んだ。韓国人もロシア人もフランス人もめっちゃ可愛い。もちろん日本人も好き。英語は義務教育で習うし昔は英語塾にも行ってて最初からある程度わかってるから、どうせなら英語以外の言語をZEROから習得したかったという気持ちも強かった。外国語は覚えといて損が無い。


 しかし俺は今のところ国内外を問わずモテる気配が無い。あれー、おっかしいなー。


 俺は精神障害者で手帳と年金を貰ってる。そんな中、在宅で働けるB型作業所を見つけたので、近いうちにそこで働き始める予定。


 そういえば最近、妹から「お兄ちゃんって菅田将暉の弟に似てるね」って言われた。最近の流行りの音楽に全く詳しくないけど「こっちのけんと」って歌手に俺が似てるらしい。その人が菅田将暉の弟らしい。検索してみたら、たしかに俺はこっちのけんとに外見が似てた。小太りでメガネで、顔の雰囲気もだいぶ近い。髪型も似てる。最近おれは髪をバッサリ切ったのだが、ちょうどあんな感じの髪型。雰囲気も似てる。彼の代わりに俺が紅白に出てもいいぞ。あの人、たしか今年の紅白歌合戦に出るんだよね。たぶん俺が出てもバレない。あの人と俺は似てるから。俺が髪を緑色に染めたら見分けが付かない。ちなみに何年か前はKing Gnuの井口に似てると妹に言われた。一時期マジで似てる時期があった。King Gnuの曲だと個人的に、「Flash」か「sorrows」がめっちゃ好き。


 King Gnuの「Flash」はYouTubeにMVが上がってるから、見てほしい。めっちゃかっこいい。一時期Flashしか聴いてない時期があった。めっちゃ大好き。サビがたった1回しかない特殊な構成の曲なんだけど、そのサビの爆発力がエグいんや。ちなみにサビを歌ってる男性が昔の俺に似てると言われてた井口。


 椎名林檎の幸福論をたまたま夜中に聴いてみて、俺なりの幸福論について考えてみた。


 なんか最近の俺は悟りの境地に入ってきている。アパートでメシ食ってYouTube見ながら酒飲んでタバコ吸ってたら、それだけでめちゃくちゃ幸せな人生だなと思う。マジで。


 不幸な事が起きなくて平凡な日常が過ごせたら、それ以上に求める事なんてねえなと感じた。


 今までは彼女が欲しいとか、一緒に酒を飲みに行く友達が欲しいとか思ってたんだけど、割とマジでどうでもよくなってきた。特に何も起きない日々をだらだら過ごせてるだけで物凄く幸せな事なんだと思う。これ以上を求めると苦しくなる。


 身の丈に合った幸せを“感じる”のが大切なんだなと思うようになった。なにかを望んで、それが叶わなかった時、人間はめっちゃ苦しくなる。それは不要な苦しみだなと思う。叶わない夢や理想を持つから人間は現実とのギャップで苦しくなる。大きい夢を持てば持つほど、叶わなかったり失った時の苦しみの量も増える。幸せになったらなったで、その幸せを失う恐怖と隣り合わせの日々だ。だから幸せは小さくていい。今ある何気ない日常の幸せを噛み締めたい。俺がこの境地に至るまで10年くらい要した。


 俺の根本的な苦しみは「孤独である・寂しい」という点が全てだった。だけど、それは俺の本心ではなく単純に鬱病の症状だったんだ。


 28歳を過ぎて、いい大人になってきて、明らかに心境に変化が起きた。なんか、ちっぽけな何気ない日常こそが俺にとって1番の幸せなんだなと思った。周りから客観的に見ればアパートでいつも1人ぼっちの引きこもりかもしれないが、それが俺にとって1番楽な暮らし方で、幸せなんだなって思う。


 俺の暮らしを例えるなら、でかい石の裏で慎ましく暮らしてるムカデみたいな感じ。日の当たる場所が必ずしも人類全員の幸せとは限らないんだな。


 自分が持ってないものを必死に欲しがっても、いざ手にしたら「なんか違うな」とか「こんなもんか」って思う事の連続だった。俺が本当に欲しかったのはこれじゃない。というか、最初から別に必要の無いものだった。


 人間は社会的動物で集団を形成して暮らす動物だ。孤独である事は世の中で良しとされる事じゃないから、俺はある種の強迫観念に駆られて焦り、彼女や仲間が欲しいと思っていただけなのだ。現状でも既に充分に幸せなのに、一般論に自分の信念を支配されてしまい、今以上の幸せを求めようとしてしまったのだ。それが不必要な苦しみに繋がっていた。


 俺は10年間以上、精神科に通院をしているが、俺の鬱はほぼ寛解したと思う。


 鬱の典型的な症状として、何も喜びや楽しみを感じなくなるという症状がある。あとは自分を無価値だと強く感じたり、怒りっぽくなったり、不眠だったり、過眠だったり、食欲の変化だったり、趣味が全く楽しめなくなったり、風呂に全く入れなくなったり、自分を責めたり、この世から消えたくなったり、文章が何も頭に入らなかったり、他にも症状を挙げればキリがない。総体すると、とにかく生きてるのが辛い脳の病気。心の風邪という曖昧な言い方をする人もいるが、鬱は心の病気ではなく、脳の病気です。そして精神疾患は本当に誰でも罹患する可能性がある。


 俺は一時期は躁鬱の2型と診断されたり、鬱と診断されたりした。でも今の俺は生きてて楽しいと感じられるまで回復した。こないだ投稿した短編エッセイにも書いたが、俺は恩人の知人男性と2年半ぶりの再会も果たした。


 本当に少しずつではあるが、俺は前に向かって歩けるようになってきた。俺は石の裏に隠れて生きてるムカデのままで良い。そこに幸せを感じるからだ。


 俺は俺のままでいい。嫌われ者のムカデは嫌われ者のムカデのままでいい。変わらなくていい。


 あなたはあなたのままでいい。ただ生きてるだけでいい。ムカデのまま、あなたのまま、とりあえず生きてるだけでいい。無理して良くなろうとしなくていい。自分らしく生きよう。


 病みまくって死にたいと思い続けた日々は俺にとって決して遠回りではなく、むしろ通るべき道だったと確信している。俺にとっては必要不可欠な苦しみだった。紆余曲折してきた道がむしろ正しかった。


 人生なんて何が起こるかわからん。5年後10年後どうなってるかわからないから、とりあえず生きてみる。


 俺はこれからも適当にやっていくつもりなのでよろしく。一緒に生きていこう。でも無理はするなよ。休む時は休むんだぞ。人生なんてくだらないんだから、サボりながら適当にやっていこう。


 あるがままの自分を受け入れられるようになる事が精神疾患における治癒なのかなと思う。良い意味での諦めが大事というか。「あ、自分ってこのままで良いんだな。生きてるだけで価値があるんだな」と思える時はきっと来る。


 自分に出来ることを無理のない範囲でやるっていう単純な結論に俺は10年かけてやっと到達した。


 俺もやっと分かってきた。幸せは既に掴んでいるのに、それに気付いていないのだと思う。言い方を変えると、最初から手に持っているのにその感触が手に伝わらないから自分は不幸なんだって思ってしまう感じ。それがいわゆる「病んでいる」っていう状態なんだろうな。


 ちなみに今回の文の「パープルムカデ」というタイトルは、syrup16gの楽曲の名前から取った。歌詞もメロディもめちゃくちゃ良い曲なので、よかったら聴いてみて。ライブでは定番の曲です。パープルムカデの歌詞が最近の俺にはめちゃくちゃ刺さる。今年のフジロックの一曲目がパープルムカデでしたね。俺もパソコンで生で見てた。


 俺はムカデのような存在のままがいい。自分らしく生きたい。


 ◆


 最後に本題に入る。俺のおすすめソングを紹介する。YouTubeで「ジュンテンドー テーマソング」って検索してもらいたい。するとジュンテンドーという西日本だけにあるホームセンターのテーマソングのミュージックビデオが出てくる。それを映像と一緒に見てほしい。


 めちゃくちゃ良い歌だし、めちゃくちゃレベルの高いMVです。始まり方の導入もおしゃれで良いし、ダンスもみんなキレッキレ。見てるとめっちゃ元気が貰える。


 ホームセンター史上、俺が最も好きなテーマソングですね──。


 でもジュンテンドーは西日本にしかないから、東日本に住んでる人はネットでしか聴けないのがネック。


 ジュンテンドーの店内BGMのミュージックビデオは最高に元気が出る。あの曲が頭から離れねえ。


 見てほしい動画の正式なタイトルは「ジュンテンドーソング 歌詞付きバージョン」です。


 あの動画、マジでめちゃくちゃ楽しい気持ちになれる。悩みを抱えて塞ぎ込んでる人に見てほしい。


 ジュンテンドーのテーマソングを歌ってる歌手とダンサーたちに紅白歌合戦に出てほしい!!!!!


 俺は今この世界の全員を愛している。もうみんなでバカになろうぜ。社会が暗くて不景気だとしても心だけはバブル期であろうぜ。ディスコで踊ろう。みんなでジュンテンドーに行って買い物しよう。それが俺がお前に伝えたい事や──。


 俺は俺のまま、お前はお前のまま、自分らしく生きて、自分らしく死のう。そのままでいい。


 人間を人間たらしめるのは、愛だ。札束の枚数なんかじゃねえ。暴力なんかじゃねえ。


 俺は愛に生きる男、Unknown。またの名を大澤涼だ。お前を不幸にできるのは、この地球の中で俺1人しかいない。不幸でさえも楽しみながら生きていけ。


 俺がお前を絶対に世界で1番不幸にしてやる。あなたを世界で1番幸せにする自信は無いが、あなたを世界で1番不幸にする自信なら超ある。


 さあ行こうぜ!!!!!!!!! 不幸の道をアクセル全開で行こうや。地獄の果てまでドライブに付き合うぜ。俺たちの人生には絶望しか待っていないと断言する。希望なんて何一つ俺にもお前にも無い。良い事なんて何も起きない。でもとりあえず笑ってれば、それで幸せだと思う。それが俺のアナザースカイ。俺がお前を世界で1番不幸にしてやる。





 終わり

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