ロンドの旅 Part3ロンドとソナタの旅

Chap1 東京の事件-再捜査

1.策励

1.策励

ロンドはソナタとの再会を果たしたが目的地への到着を待たず突如としてジェット機から大空へと飛びった。だがソナタは"必ず帰る"と言う彼を信じ、自分がやるべきことをやる。まずはメライと合流するのが最優先だ。彼女は旧友と共に東京の事件を追っていて未だ解決に至っていない。メライと旧友、さらに彼の仲間が揃っていながら捜査が進まないのには何か理由があるのだろう。ソナタはバルカと共に彼女の元へ向かった。

　メライ…久しぶりね！無事で良かった♫

　…。

　何で貴女1人なの？パパは？

　ロンドは用事があるみたいで途中で飛んでいってしまったわ。ようやく妻と再会できたってのに、ヒドイ男よね↓

　飛んで行った？…パパは相変わらずね。

　ええ。そうよ。ロンドは"変わらない"わ♫

ソナタの言葉は含みを持たせていてもちろんメライも気付いたがそれにはあえて触れなかった。

　おぉソナタァ、元気そうだなぁ。夫婦の感動の再会はどぉだったぁ？

あとから旧友がやってきてソナタはもう一度同じ話をすることになった。不思議なことに誰一人ロンドの身を案じる者はおらず、話題はすぐに東京の事件へと変わった。家族も旧友もロンドのことを信じているのだ。

　それで？捜査は順調なのかしら？

　いいやぁ。サッパリだねぇ。

　あら。貴方たちでもそんなことがあるのね。

　うるさいわね！もうすぐで解決するって時に貴女みないな邪魔が入ったんじゃない！

　メライィ、俺は全然"もうすぐ"とは思ってないんだどなぁ。

　私は私なりの捜査を進めてるのよ！貴方の力はいらないわ！

　…。

長女は明らかに気が立っていた。元々気性が荒いことに加え、会えると思っていた最愛の父であるロンドとの再会が叶わず、さらに事件は数週間全く進展がないのだから無理もない。

　メライ。貴女の性に合わないかもしれないけど、今はみんなで協力しましょう。そうすればきっと状況は良くなるはずよ。

　…ふん！別に貴女に言われなくても最初からそうするつもりだったわよ！パパに全部話して助けてもらおうと思ってたもの。

　よぉし！じゃあこの4人と俺の仲間たちも含めて全員で仕切り直しだぁ！

　ええ♫私たちをこんな目に合わせたヤツら、絶対許さないわ！！

空港のレストランでそんな会話を交わしながら彼らはお互いを鼓舞した。翌日から始まる本格的な捜査に備え、この日は近くのホテルで休み英気を養うこととした。