【夜のオフィス】

Natal(ナタル)

ある夜の日

ここは、とあるオフィス。 朝から夕方まで働く人達がいます。

その人達去った後のオフィスを覗いてみましょう!

「はぁ~。 疲れたなぁ・・・。 今日もいっぱい打たれたなあ。」

そう言ってるのは、パソコンのキーボードです。

いつも相方のディスプレイと一緒に作業して動いています。

「何言ってるのさ! 私の方がずっと人間に座られてるのよ!?」

クタクタになった椅子が怒りながら言いました。

パソコンと椅子が言い争いをしてると、 何処かで電話の音が鳴り出す。

どうやら携帯電話を忘れしまったひとがいたようです。

「えーん、 寂しいよぉ・・・。」

まだ幼い新品なのか、泣き喚いています。

「誰だい? 置いて行かれただけで泣いてる子は。」

椅子が携帯電話のある場所まで、 近づいて行こうとすると、

「わああああん!! 怖いよ~!!」と言い出して暴れだします。

勢いで机の上から落ちそうになったところで、 椅子がキャッチ!

「あぶなかった~! もう少しで壊れてしまうとこだったよ!?」

椅子が怒りながら言いました。

「ごめんなさい・・・。」 と携帯は静かに言いました。

椅子は携帯を乗せながら、 パソコンのところに行き、

一緒に楽しく会話を楽しんでいると、

今度は遠くから「おーい! おーい!」 と叫び声が聞こえてきました。

椅子が叫び声のところに行くと・・・そこにはおおきな時計が呼んでいました。

「楽しそうですね。 僕も仲間に入れて!」

おおきな時計は、 羨ましそうに言いました。

しかし、問題がありました。 彼はとても高い位置にいて届きません。


椅子は困ってしまいました。

その時、たまたま端にいた脚立が

「俺なら届くと思うんだけど、どうかな?」


と提案してきました。


椅子は、 脚立にお願いしておおきな時計を取り外してもらいました

「この目線でオフィスを見るのは、なんだか新鮮な気持ちだよ!」

そういいながら、 脚立から椅子に移ったおおきな時計は、嬉しそうな声で言いました。

そして、他のみんなと合流して一緒に会話を楽しんでいました。

そうして、 朝になり・・・ 一人の社員の机には、 いっぱいの機械がいました。

どうやら帰るのを忘れるくらい楽しかった様ですね。

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【夜のオフィス】 Natal(ナタル) @Natal1204

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