気になる関係 38
一輝から返信が来た。
「そう言えば、景品って何なの?」
景子は、景品の説明を忘れていた。
元々、景品なんて口実だった。一輝に近づく為に、内気だと思っていた自分が、何かに押されるように自然と行動してしまった事に驚いていたくらいだった。
景品は、二つ合わせるとハート形になるコーヒーカップ。
「ペアのコーヒーカップだよ。インテリアに欲しくて」
「へ~、雑貨が好きなんだ。」
「衝動的に気に入った小物ばかりだけどね。」
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