果てしなく続く道筋

 充電を終え、スマホのナビを信じて再び歩きだしていた少年。

「はぁ……はぁ……」

水は数分前に切れており、早く水を見つけなければいけないのだった。

少年が歩く道のりは歩けば歩くほど、目的地が遠くなるような感覚で、道を振り返れば、足跡が残っているだけだった。

その道はまるで果てしなく続く道のりだった。

さらに数時間歩くと、オアシスが見えて来た。

「水が……」

希望が見えると同時にゆっくりと、確実にオアシスへと近付いて行く。

『警報。体内の水分量が危険量です。水分を補給してください』

スマホが自身の警報を鳴らす。

「後少しなんだ」

ふらふらな足を必死に動かし、オアシスへと向かっていく。

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