男同士の友情編
23つ目の友情
「あの、大地・・・それって。」いつもより真剣な表情と声のトーンをした僕を見て、何かを察したらしい彼が「そんなに紹介したくない?別に俺、学校の先生とか親に言いつけたりはしないよ!」と笑った。「いや、ちがうよ!その・・・。」と言い淀むと、「もしかして、ヤバいお姉さんだったりする!?」と聞いてきた。彼が想像しているヤバいはおそらく、ヤンキーとか不良とかそういう類いのヤバいだろう。(実際、服装とか言動とかがそっちよりなのは確かだ。)しかし、彼女はこの世のものではないという類いのヤバいなのだ。
「おい、友陽。ちょっといいか。」僕の沈黙を肯定と捉えたのか、珍しく声のトーンを落とす大地。いつもは明るいおふざけキャラなので、見慣れない姿を見て驚いた。それより今すぐ訂正しないとー。
「あっ、大地。その、ちがくて。」「何がちがうんだよ。誤魔化すなよ。」真面目な彼の雰囲気に押されて息をのむ。ただ、僕も後悔ちゃんを守る役目があるから、ここで黙るわけにはいかない。「あの、今から時間あったりする?今日、お父さん帰り遅くて、ご飯1人だから。」そう提案すると、彼はためらうことなく頷いた。
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