2人の英雄に育てられた息子は暗殺者で魔導士!
G.G
出会いと幼少編
第1話 奇跡と名前
とある山道に二人の男がいた。
旅をしている最中に黒煙を見つけその黒煙の元、その村に寄ったのだ。
そして、漆黒の忍者のような格好したガタイのいい一人の男シンヤが辺りを見ながら呟いた。
「ひでぇな…こりゃ生き残りは期待できねぇ。」
辺りは魔怪獣と呼ばれる魔物にやられたようだ。
そして、もう一人の白と青の法衣のような格好してるモデルのような美男子の男レンが
「ですね、
一応は広域蘇生魔法はやってみますよ。
もしかしたら生き返るかもしれませんからね。」
そして、レンは広域範囲魔法を使用した。
今発動した魔法が神話級の蘇生魔法というのはまた別の話である。
《広域蘇生魔法ーアティカ・アナスティー》
蘇生魔法が発動し村全体へと浸透したのだった。
だが…
「やはり、ダメだったみたいだな…」
「えぇ、間に合わなかったみたいです…
残念です……」
二人の会話と同時に死んでたはずの村人が動いたのだった。
だが、村人は生き返ったのではなくアンデッドへ変貌してしまってるのだった…。
そしてそれは軽く100人以上はいるように見えたのだった。
「何度見ても気持ちの良いもんじゃないなッ!!」
ザシュ!!
その一人振りでシンヤは数十人のアンデッドを斬り倒した。
「そうですね…
まったくその通りですよッ!」
ボッ!ボーーーーー!!
レンは手をかざしただけで、辺り一面を広がる炎の海にし数十人を焼いたのだった。
そうこうしてアンデッドを退治していったとき、シンヤは一軒の家に目が止まったのだ。
何か雰囲気が違うと感じたのだ。
「おい!レン!
ちょっとこっちに来てくれ!!」
「どうしましたか?」
何気ない会話でも彼らはしっかりと退治はしていたのだった。
そしてレンがシンヤの所に来たときには、外にいたアンデッドは全て退治しきってた。
二人が退治を初めてから時間はほとんどかかってはいない。
「少しおかしいんだよ。
この家からアンデッドの気配はあるが襲いかかる気配がしてこなくてな。」
「確かにいますね。
ですが…これは確かにおかしいですね?」
「だろ?
んじゃ、ちょっくら行きますか!」
軽いノリでシンヤは家に入ったがすぐに異変の理由がわかると絶句してしまった。
「おいおい、こりゃどうなってるんだ?」
そして後から入ってきたレンも絶句した。
「えぇ、これはさすがの私でも驚きました。」
彼らが見たのは身体をバラバラにされている男性のアンデッドと、アンデッドになってる女性·····
そしてその女性に守られるように抱き抱えられてる小さな赤ん坊だった。
「母親は完全にアンデッド化してやがるが子供はしてないぞ。」
「恐らくですが、
母親は間に合いませんでしたが子供は先程の蘇生魔法で生き返ったのでしょう。」
「だが、アンデッド化したら見境なく人を襲うはずだろ?
子供は特にやつらにしたら真っ先に狙う獲物のはずだぞ?」
「理由はどうあれ今目の前のことが現実ですよ。
母親の愛ってやつですかね?
…取り敢えずどうしましょか?」
「そうだな…」
と、シンヤ少し悩やんでスッと母親アンデッドに近付いた。
母親アンデッドは無理矢理に子を取られると思ったのか「ガァッ!」と威嚇をしてきた。
だがシンヤは子供を無理矢理取るわけではなく、語りかけてみることにした。
「正直、話が通じるかわからないが聞いてくれ。
その子は生き返った。
けれどお前さんは死んでアンデッドになってしまってる。
その子は赤ん坊だから一人では生きていけないだろうから、
俺たちに預けてくれないか?
訳あって今は町や市街には行けないから山籠りや旅になってしまうが…
それでも俺とコイツで大人になるまで一緒に大切に育てると約束をする。
どうだろうか?」
アンデッドに話は通じるのか?
疑問が続くなかシンヤは彼女と話をすることにしてみたのだった。
そしてアンデッドに話しかけるとか非常識だなと、そんなことを思いながらいつでも攻撃出来るよう見てたレンは、
「まったく、私に相談もなく勝手に育てるとか決めてしまって…
本当にシンヤは仕方の無い人ですね。
シンヤが言った通りしばらくは町等には行けませんが、これも何かの縁なのでよければ我々に預けてくれませんか?
必ず大切に育てますので。」
レンもシンヤと同じく話をすることにしたのだった。
そしてしばらく静寂の中、
「ァアア``ァ…ァア」
彼女はソッと赤ん坊をシンヤに渡すのだった。
赤ん坊はこんな異様な雰囲気の中、泣かずに呑気にスヤスヤと寝ているようだ。
さっきまで外でかなりの乱闘音や爆裂音などがあったはずだが、そんな中でも寝ていたたのだとしたらこの子は将来大物になるかもしれないなと、少しシンヤは微笑みながらそう思うのだった。
「ありがとう!
必ず大事に育てる!
だから安心してくれ!!」
「彼だけじゃ不安かもしれませんが、私もいるのでご安心を。」
「レン、一言余計でうるせぇよ!」
そう二人が伝えた後、母親アンデッドはレンに近付き、
「ァア``アァ…ア``ァァァ」
と何か語りかけるように唸った。
「…わかりました。
今楽にしてあげます。」
「レン……言葉わかるのか?」
と、シンヤが不思議そうにレンを見ていた。
「分かるわけないでしょう。
雰囲気で何となくです。」
言葉はわからない…だが、レンはアンデッドが何をして欲しいのか察したのだった。
そしてレンは魔法を発動させる。
《浄化魔法ーカタルス・アンデッドー》
母親アンデッドはゆっくりと優しい青い光の魔方陣に包まれたのだった。
浄化魔法が発動し母親アンデッドが今浄化され朽ちようとする時レンは、母親アンデッドが子供を見て微笑みを浮かべたように思えた。
シンヤもレンと同じように感じたのか少し驚いてるようだった。
二人して不思議に感じた時、
「だっぁぶぅ」
先程まで寝てたはずの赤ん坊が声を発したのだった。
もしかしたら母親に対して最後のお別れを言ったのかもしれないとシンヤとレンはそう思ったのだった。
そして母親アンデッドは浄化された。
―――――
念の為に、他にアンデッドがいないか村を確認したところ居なかったので旅を再開することにした二人と赤ん坊だった。
「あれだけのことがあったのに本当にコイツは泣かないよな!
こんな中でもまた寝てやがるぜ?
神経が図太いというか何というか…
そういえば名前付けなきゃな!」
「そうですね。
あっちの世界の名前よりこっちの世界の名前にしますか?」
「それもそうだよな。
じゃあ…強そうな名前でバルトルート?」
「いやいや、それはだめです!
確か邪竜の名前でしたよねそれ!
例えば…そうですね。
武王国に確かとても強く気高いと有名だった、キンムっていう兵士がいたじゃないですか!
その人のように強く育てという意味を込めて、
ギンム?
いやドウム?
とか?
う〜ん、何か違うような…」
「いやいや、まてまて!
そんな名前絶対ダメだからな!
確かにあいつはいいやつで凄かったが、だからってそれはない!
……レンってネーミングセンス相変わらずないわー…」
「相変わらずって何ですか!
失礼な!じゃあ!
あなたが考えてみてくださいよ!」
そしてしばらくあーだこーだと名前を言いあうのだった。
お互いに、「「ハァ···ハァ……」」と、息切れをするほど言い合っても、まったくいい名前が決まらずに少し時間がたった頃、
「そうだ!レン!
昔いた《ロアギンス・オーラル・リュッセ》覚えてるか?」
「えぇ、確か何百年前も昔にいた英雄でしたっけ?」
「あぁ!
その英雄から名から少し拝借してねじって、ロアスってのはどうだ?!」
「…ロアス?
……うん!
いいじゃないですか!
それでいきましょう!」
「決まりだ!
お前の名前は今日からロアスだ!
ロアス!
いつか俺たちより強くなって英雄を越し勇者になっちまえよ!!」
名前が決まるとシンヤは高く赤ん坊を掲げ上げた。
赤ん坊は急に掲げ上げられて起きそして《ロアス》と呼ばれ、
「だぁぶ!!」
元気よく返事をしたのだった。
そしてロアスはシンヤとレンに向けてとてもいい天使のような笑顔で笑ったのだった。
________
いや結局名前は安直やん笑
どうも!
作者G.Gです!
初作品で見切り発車の書きたい欲だけに書いてる小説です!
誤字脱字等あるかもしれませんがこれから頑張って書いていきたいと思ってます!
暖かく見守って頂けたら幸いです!
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