第5話・島の探索
練習とミニゲームを繰り返す中、ついにA賞を取った。それが立ち入り禁止区域のフィールドへの立ち入り許可証であった。これのおかげでミニゲームやろうとする人が増えるため、せっかくだからと自分は先に『狩猟の森』へと向かう。
狩猟の森へ入れたため、薬草採取と木材確保をメインに活動する。まずは目の前の子ラビを狩る。
「………ッ!」
一射では倒せないから、続けて二射目を放ち、向かって来る様子を見て冷静に三射放つ。
攻撃力を高めにしているからそれで倒せるが、一番弱いので三回攻撃しないといけない。
しばらく過ごしていると、色々手に入った。
「『レッドフラワー』を始めとした色花と『小薬草』。果物というか木に成るもので『アマロンの実』と『ドロップフルーツ』か」
色の花はいっぱい取れて、果物らしいのでは栗のようなアマロンというものとドロップフルーツというのが手に入った。
木材も取れたし、隠れて入り口に戻ってホッとする。レベル1でも対処できるとはいえ、自分は後衛職だからな。少し不安だったが気配遮断のおかげで気配を隠して進めた。
後は戦闘の訓練をしつつ、ここを進めていくくらいかな? そう思いながら町へと戻り、島へと戻った。
「えっと、花は畑マス使わなくても育てることができるのか」
農業スキルのおかげで、必殺技ことアーツが使える。それのおかげで株分けや苗木化ができる。これができれば畑で育てることができるので、早速畑を使用する。
「小薬草はもちろん、アマロンとドロップフルーツも畑か」
ドロップフルーツの加工は水飴ができるようだった。小麦も少し作り、小麦粉を生成しているところ。アマロンは栗であり、回復効果もあるため、薬の材料になる。
「ドロップフルーツは水飴に加工できるな」
もう少し薬草を作れるようになれば調合もありかもしれない。レシピ覚えたり、道具の購入を考えないといけないな。
「料理はそろそろできそうだけど、緑砂糖増やせないかな?」
緑砂糖は何かしらの加工品だろうが、それは分からない。近場に無いとなると、運任せではあるが、島を探索するのもありだ。
「レベルは2か。低いけど少し見に行ってみるか」
そう考えて、今日はログアウトした。死に戻りも視野に入れて行動してみるか。
◇◆◇◆◇
ログインしてまずは方角を決める。探索する方向は大きな白い山が遠くに見える。雪山らしいな。
「時々流れる氷塊はあそこから流れてくるんだろうな」
海に入ってみたがそこそこ冷たい。だけどそれで体力が減るという事態にはならなかった。むしろ泳げないから少し戸惑った。現実だと泳げるからな。
【水泳】というスキルがあったからすぐに取り、これでようやく泳げるようになり、少し底を見たりした。『水ホタテ』と『水カキ』、それと『アマグサ』というのが手に入る。アマグサは色々加工できそうで、これは寒天に使えそうだと思った。
「さてと、水遊びはここまでにして、森の方に行ってみるか」
山の方に進もうとすると森が広がっている。森の中へしばらく進むと、少しやばいな。
レベル6や7っぽい強そうなモンスターが多いこと多いこと。これは柵などではなく、石壁くらい頑丈なものでないと結界の外の開拓は無理だ。
少し厄介だと分かる中で、レアな素材も手に入る。『癒し蜜花』と『紅白豆』だな。他にも良い物が手に入り、これ以上の探索はレベル的にまだ無理だな。大人しく草原の方に出ると『ビックピック』が多い。こちらはレベル3だから、気を付けて戦った。
「はあ、疲れた~」
とはいえ収穫はある。実は森の中で一部毛色が変わったところがあり、調べたら竹であることが分かった。伐採で採取可能で手に入ったアイテム、『砂糖竹』というのが気になった。
「加工は………できる! 砂糖にできるぞ!」
これは増やしたいから、空いた畑のマス目を使ったが、木材判定らしいな。ギリギリ育てられる。
「普通は【育樹スキル】が無いとダメだから、女神様のおかげだな!」
拠点の中心の女神像に感謝を捧げて、量産できるようにする。木材となると、もう一つはこの『メイプルウッド』だ。こちらは木を切った時、メイプルシロップが手に入るようで、ツボが無いといけないようだ。
「インベントリに入っててよかったよ。こいつも増やせるようだし、増やしておこう。木材にもなるしな」
今度は町に雑貨を買いに行かないといけない。そう思いながら試してみる。豆は紅豆と白豆と分けられて、料理素材として使用できる。こちらも増やしておきたい。
「豆は煮込んでみることができる、新しい花は『花蜜』という蜜に替えられるのか」
煮込んだり、砂糖を使えば甘露煮とか餡子を作れるか。水飴とかあるし、色々調べてチャレンジするか。
「さすがに気が滅入るな。ランクが高くても初級エリアだからか、気配遮断だけでモンスターとのエンカウントを回避できてよかった」
できなかったらさすがに死に戻りしていたところだろう。そう思いながら、レベル上げしつつ、いまある物を増やしていくしかないな。
そう思い、いったんログアウトする。現実の方で作れそうなのないか調べるか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます