BLUS

J.F.K

第1話 風俗嬢

克己は、魘されてた。夢の中で、殺されそになっていた。頭に拳銃を突きつけられて、克己は、震えていた。余りの怖さに、尿を漏らしてしまった。次の瞬間、股間に生暖かいものを感じた。克己は、目を覚ました。寝小便をしていた。最悪だ、今日これから、いつものBARでギターを弾かなきゃいけないって言うのに、のっけからこのざまか、着いてねえな と、克己は、一人ボソッとつぶやいた。フェンダーのストラトを、ギターケースに入れて、タバコに火を付け、息を吸った。マルボロライトのメンソール、そいつを吸いながら部屋をでていった。街は夕日の色に染まっていた。地下鉄にのり、BARのある街まで行った。BARに入るまえに、チリドックをたべにハンバーガー屋に入った。飲み物は、メロンソーダ、なんだか子供染みてる。ブルースなのに、われながら可愛いな と、少し微笑んだBARにはいると、マスターが、よう!今夜も頼むぜ! と、笑いながら言った。アンプにプラグを差し込み音を合わせた。今夜は、リバーブを深めに掛けよう、スタンバイは、整った。カウンターへ行き、一杯くれよ、いつものバーボン、ストレートで、そう言うと、マスターは、何かあったのかい?そうきかれても、言葉が出てこなかった。じぁそろそろ店開けるか! そう言うと、zipperと書かれてあるみせの名前の蛍光管に灯りを付けた。チリンチリン ドアが開いて女が入ってきた。見かけない顔だ。女は、カウンターに座って ビールちょうだい と、髪をかき上げながら言った。顔は、まあまあ、それにしても、この女、身体からいやらしい匂いが漂って来るって言うか、とにかく抱きたい。そうおもわせる女だった。お前職業なに? そう聞くと言わなきゃいけないわけ? そう冷めた感じで、言った。差し支えなければ そう克己は言うと、バーボンを一気に飲み干した。ソープランドで働いてるの、そう言うと、女は、ビールを飲んだ。へぇー、じゃぁ一日に何人もの男とねるんだ、そう聞くと 寝るって言うか、サービスするのよ、先づはお客さんの

服を脱がして、それから、バスルームに入ってローションを塗るわけ、ローションを、互いの身体に塗り終えたら、身体をくっつけて、ゆっくり、滑らせるの、それで、お客さんのアソコをつかんだり、胸にはさんだりしながら勃起させるの、そしてお客さんを、いかせるの。途中、お客さんの方から、本番したいって言うと、5万円払ってもらって、Hするの結構大変そうだね! そう言うと、まあね と、下目遣いで、克己の方を見つめながら、貴方は、何してるの? と、聞いてきた。克己は、ここの専属で、ギター弾かせてもらってる、結構やってるね、もう5年ぐらいになるんじゃないかなぁ、ねぇマスター そう言うと、 もう6年目だよ、と背中を見せて言った。どんな曲弾くの? そう女が言うと、まっ聴いたら分かるよ そう言ってアンプの方へ近づいていった。今日は、スローで、ヘヴィーな感じで行くか、そう決めて、克己は、ギターを弾き始めた。リバーブが、いつもより深く掛かっているせいか、夢のなかへ入った様な感じがした。そのうち、だんだん客が入って来て、BARの中はタバコの煙でいっぱいになり、曲が終わると、拍手と、口笛で盛り上がった。今夜は、やたらブルージーな感じが出ている。店が終わると、女とホテルへいった。女と、克己は、服を脱いだ。すると女は、ハンドバッグから、注射器と、覚醒剤を出した。これやってみる? 克己は、いいよ と、拒否した。女は、左の腕をタオルでしばり、血管が浮き出ると、注射器のなかに覚醒剤を入れ、ミネラルウォーターで、覚醒剤を溶かし、腕に注射針をあて、静脈に刺した。血が注射器のなかにはいると、女は、それを身体に注入した。女は、タオルと、注射器を、外すと、息遣いが荒くなってきた。早く入れて そう言うと、女は克己の性器にしゃぶりついた。克己は思った この女まづい

ぞ! 付き合いきれなかったが、その女と朝まで付き合わされた。

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