「まだ、本気出していないだけ」異世界でも転職が人気?

冒険者たちのぽかぽか酒場

第1話 「転職したい!」その願いは、リアルでも異世界でも…!こうなったら、「異世界転職センター」にいこう?

   (いみエモ話)

 意味がわかると、エモイ話。

 あなたは、この話の意味がわかりますか?

   ☆

 今、「転職」が人気。

 リアル世界でも、剣と魔法の冒険者世界でも。

 「異世界転職センター」には、若い世代がたくさん押し寄せる。

 「転職を!」

 「転職を!」

 「転職をさせてください!」

 大人気。

 「魔物を、使わせてください!」

 「魔物を使える冒険者になりたい!」

 「ゲームブレーカーまでいかなくても、最強クラスです!」

 「魔物を使える新クラスは、強すぎます!」

 「…何、言ってるの?」

 「転職したい!」

 「今のままじゃ、本気を出せません!」

 今日もまた、冒険者が押し寄せる。

 「お願い、転職センター!」

 「本当の俺に、転職させてください!」

 転職センターも、あきれ顔。

 「…またか?最近は、こういう人が多くなった」

 人気者も、困ったもんだ。

 「純粋な俺に、転職させてください!」

 「私も」

 「俺も」

 「ぽっくんも、へけけぶぁい!」

 「落ちぶれても、元上流階級だ!」

 「まっ白な俺に、転職させてください!」

 毎日のように聞かされ、転職センターの職員たちは…。

 キレた!

 「本当に純粋な自分自身に、転職したい?良いだろう!」

 キレて、「あんなこと」をしたら…?

 異世界転職センターに押し寄せる若い世代は、減ってきた。

 けれど、若い世代の保護者たちはやってくる。

 「この子の転職を、キャンセルしてください!」

 「戻してください!」

 「戻してください!」

 今度は、転職センターの中から赤ちゃんの泣き声も聞こえてきた。

 「バブ~」

 「バブ~」

  1人や 2人の声じゃなく、大合唱。

 全身がまっ白の若い子まで、現れたが…。

 何、この人?


   (この話の意味)

「お願いだ!純粋な自分自身に、転職したい」

 そういう願いばかりで、怒りの転職センター!

 「純粋になりたいだと!」

 聞こえてきた赤ちゃんの声は、願い叶って(?)「純粋な自分自身に転職」できた 冒険者たちのものだったようです。

 赤ちゃんほど純粋な人間は、いないから?

 保護者は、怒っていましたが。

 「うちの子を、赤ちゃんにしないで!」

 …ってね。

 「じゃあ、全身まっ白の人は何?」

 思い出してみよう。

 こう言っていた若い世代が、いたじゃないか。

 「まっ白な俺に、転職させてください!」

 エモいなあ。

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