この世は宇宙人でできている

@bakatarou

第1話 Aが生きてる日常

 「死ね!くそが!」

また、どこかの子どもが汚い言葉を吐き捨てる。自分は、その子が吐き捨てた汚い言葉を拾って捨ててあげることはしない。汚い言葉を拾って捨ててあげられないのが自分。

 ただ、その汚い言葉の行く末は気にはなる。拾いはしないけど、眺めて見ている。すると、それを拾って、捨てる前に、持ち主を探して、「これどうする?」と聞いてから捨ててあげる大人がいる。あり得ない。自分が生きてる日常はそんな世界。

 自分もそんな大人達に囲まれて育っていたなら、とよく思う。そしたらきっと、汚い言葉を拾って捨ててあげられたかもしれないし、捨てる前に聞いてあげられる優しさも持ち合わせていたかもしれない。自分の周りの大人は、みんな宇宙人だ。こんな宇宙人だらけの日常をあと何年生きるんだろう…だったら、宇宙人を記録に残しておくか、と思い、書いてみることにしました。

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