　虎斑先生の声は、ちょうど深い森の中に流れている”1/f ゆらぎ”の、ホワイトノイズを思わせるような？聴いているだけでヒーリング効果がありそうな、しっとりと澄んだ美声だった。

　大人の、１００％の、一点非の打ちどころのない美女。

　で、癒し系。

　理想のおヨメさんで、良妻賢母、才色兼備、ヴェジタリアンらしいので、菜食健美ｗ…？

　で、ボクはその高校に通う身体も頭も弱い、モヤシのような学生の一人だった。

　成績表がＦばかりなので、「Ｆくん」という綽名である。もっとも名字も「江富」なのだが…

　”モヤシっ子の劣等生”と保健室の先生…というのはまあ、接点があって不思議でなくて、ボクも、3年間毎日のように先生にはお世話になりっぱなしでこの頃ではすっかりおなじみさんになっていた。

＜to be contienued ＞

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