第5話 お菓子は隠せ!

「ああーっ! クッキーが減ってる!」

 

 テーブルをみて妻が叫ぶ。

 オレがクッキーを食べたのを見つけられたのだ。


 それも1枚や2枚じゃない。

 明らかに嵩が減っているレベルだ。


「目の前にあったら、つい食べてしまうからさ。隠しておいてくれないかな」


 そう、手を伸ばしたら届くというのが曲者だ。

 ひょいぱく、ひょいぱくと、無意識に食べてしまう。

 これこそダイエットの敵!


 というわけでお菓子の類は妻が職場に持っていくか、家のどこかに隠すことになった。


 実際にやってみると効果抜群!


 なんせ、オレも隠してあるものをわざわざ探し出してまで食べる事まではしない。

 何か食べたくなったらミカンをむくとか、1本だけ置いてある小型羊羹のスティックを食べるとか。

 そんな感じでやり過ごす。


 本当に空腹になったら1枚だけピザトーストを作るとか、なんせちゃんと食べる事にしている。

 クッキーでお腹を膨らませるほど馬鹿げたことはないからね。


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