転生online
茶々
第1話
『大変誠に申し訳在りませんがこの度我が社の新入社員として貴女は選ばれませんでした。』
「…………」
また落ちた。
これで36社目だ。
やっぱり大学や専門を卒業した人達の方が頭良さそうに見えるしいんだろうか?でも今更大学行きたいなんて言えないし…
ネットの広告でたまたまVRMMOゲームの宣伝をしていたのを発見した。そのゲームの謳い文句は『転生者になってお金を稼いでみませんか?』と言うものだった。
そして私はその広告をクリックした。
その瞬間、ピンポーン!とインターホンが鳴った。
玄関のドアを開けて外を見ると荷物が1つ置いてるだけで誰も居ない。
しかし荷物の宛名には私の名前があった。
え、私宛?
何処から?
誰から?
別に最近何も頼んでないんだけど…
取り合えず手に取って自分の部屋に運んで中身を見た。
WorldLink社…?
知らない会社だ。東京本社かぁ…はぁ
あ、手紙だ。何々……
――志野芽夏南様
この度、我が社の広告をリンクして頂き誠にありがとうございます。
貴女は資格を得ました。
異世界を救う者としての資格を。
とは言いますが、やって頂く事は我が社が出しているVRMMOゲーム【転生Online】をやって頂くだけです。
それだけでリアルでお金が稼げます。
ではゲームの世界で会いましょう。
志野芽様のご登場をお待ちしております。
WorldLink社・代表 神楽耶 悟――
……え、何これ?滅茶苦茶うさん臭くない?
一体どういう事なのか電話とかで連絡取れないのかな?電話番号もメアドも書いてないし、どうしよう。
でもゲームでお金が稼げるってどういう事だろう?
配信とか動画とかやれって事?でもそんな感じじゃないよね、この書き方。
本当にゲームやるだけでいいの?
てかゲームの世界で会いましょうって、ゲームやらないと何も聞けないって事?
怪しすぎる。
怪しすぎる奴には手を出すなって言われてるけど、今の私の状況で手を出さない訳にはいかない気がする。
もう面接に落ちる気しかしないし…
それに気になって仕方ない。
異世界を救う者、って言葉が。
気になって仕方ないから私は中に入っていた説明書を事細かく読んでこのゲームを始めた。
才能なんて、ある筈がないのに。
転生online 茶々 @visuketto
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