美麗令嬢と美形令息カップル……百合と薔薇にネトラレる~餌付けされるはずが種付けされてしまいました~
楠本恵士
第1話・アルケ家とミスト家
錬金術が盛んな西洋風の陽の世界大陸と。
呪術が盛んな、東洋風の陰の世界大陸が隣接する異世界。
錬金術が主体の世界で長年に渡りいがみ続けてきた、アルケ家とミスト家が和解する日が訪れた。
両家が中立地区としている、食堂の二階にある部屋で長テーブルを挟んで、睨み合っている両家一族の席に次々と料理が運ばれてくる。
最初に口を開いたのは、アルケ家の一族を代表する女性家長だった。
「アルケ家とミスト家は、長年に渡り互いの家をいがみ合い続けてきましたが……我らの世代で和解をしてもいいと思います」
ミスト家の一族を代表する男性家長が、続けて言った。
「賛成だ、このままいがみ合い続けていては、錬金術界の発展が妨げられる」
アルケ家の女性家長が、隣に座っている美麗な令嬢に向かって言った。
「『レア』アルケ家のために、ミスト家の者と愛し合いなさい」
アルケ・レアが、清流のような静かな口調で。
「はい、両家のために……ミスト家の者を愛します」
そう言った。
ミスト家の男性家長も、隣に座っている美形
「『ネオ』アルケ家の者を愛するのだ……ミスト家とアルケ家の繁栄のために」
ミスト・ネオが、揺らぐ炎のような、穏やかで温かい口調で。
「はい、ミスト家の繁栄のために、アルケ家の者を愛します」
そう言った。
テーブルを挟んで見つめ合う、レアとネオはすぐに恋に落ちて、愛し合うカップルになった。
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