虚言癖でクズな男が転生したらとある帝国の王子になっていた件

第1話 スポーン「転生」

「うせやろ」

第一声そうなるだろ。

さっきまでスマホ見てごろ寝で寝落ちしてたやつが目開けたら超豪邸の超高級ベットに寝ている分けだから尚更だ。

「ああ神よ。悪い夢でも見ているのですわ。これは夢。目覚めるのですよ！！」

辺りは一面大理石に覆われていて、ところどころ良い匂いがする。例えば新品の枕の匂い、揚げたてのクッキーそして、部屋の向こうから漂う入浴剤みたいな匂い。

「社畜生活で頭でもおかしくなったのか？いやいやだとしたらなぜ嗅覚や感覚がある？

もしかして超大富豪に誘拐でもされて監禁されてるんじゃ？？？」

正常な判断すらできない。

一回起き上がって自分の置かれた状況でも確認してみるか？

いやいや待て待て仮に誘拐されてるとしたら犯人はまだここにいるのでは？

いやでもそれなら俺をなぜロープか何かで縛らない？

情報量が多すぎる。頭が回らん。

待て待てスマホはあるか？

ポケットを探る。いつもならスマホとかと一緒にコンビニのレシートとかが出てくるはずなんだが。ところがポケットにはスマホはおろかレシートすら入っていない。

だがこんなことをしている間にコツコツと足音が響く。

だんだん近づいてくる。まさか誘拐犯か？？身の危険を感じ隠れられる場所を探す。

「ベットにした。モドのカーテンの裏、それかあそこの浴室か？」

でも時すでに遅し。ドアが開き始めた。

「ベネゼクト王子。来客ですよ。」

突然自分では誘拐犯だと思った人が開口一番にこんなことを言われたら誰しもが上の空となるだろう。当然俺も意味が分からず考えられなくなり20秒ほど沈黙が続いた。

ん？？？？？？？？？？

おいおいどうなてるんだ？？？？？？？

わけ分からないよ。俺が王子。おいどうした？？？？？俺は東京都足立区に住むただのサラリーマンだぞ。

「失礼ですが、私は今何が起きているのでしょうか？」

まずはここまでで何が起こったのかを理解していく

「ベネゼクト王子」「もしかしてどこか具合でも悪いのですか？？？？？？いますぐ病院に来ましょう！！！！！脳の病気かもしれません！！！」

「おいおいおいおいおい！！！！！」

「ちょっと待て俺のことを今なんて言った？？？？？」

「ベネゼクト王子ですけど」

「マジかよ」

困惑していると鏡を見つけたので病院に行こうと言っている女の手を無理やり振り払い自分の姿を見た」

「これが俺？？？？？」

「王子！！！！！今すぐ精密検査を受けましょう！！！！！すぐに王室救急車を手配します！！！！！」

面倒なことになった。今どこで何をしているのか。

自分も誰かわからない状態でいきなり病院に連れてかれる。

なんなんだこの世界線,,,,,,,,,,,,,,,

第2話に続く