愛を踊れぬ私を愛さないで~手のひら返しの愛は御免です!~
確蟹爽
――タイトルエラー
――私、ノエル・ヴィクタージュは両足を失ってしまいました。
それは舞踏会を控えた前日の事、馬車にて屋敷へ帰る途中の出来事でした。
事故か、事件か。私と父を乗せたキャビンが横転、キャビンは大破し、不幸にもその木片が私の両足を貫きました。
「お父様……。痛い、足が痛いの。なのに、少しも動かないわ」
どうして? どうして。
そう反芻するしか出来ない私を泣きながら抱える父を見ながら何度も思いました。
どうして?
舞踏会には必然、不参加。私の両足は動かなくなってしまったのだから。
……ユーリ。私の幼馴染。
舞踏会で踊る約束をした。そしてその後、あなたから聞くべき約束があったはず。
告白? プロポーズ? どちらでもいい。ただあなたに、好きでいて欲しくて。
それなのに。嗚呼、私は――。
失った足と共に、魂さえも、死んでしまったの。
* * *
「ん……」
鬱陶しく目元を照らす明かりに眠りを邪魔され、目覚める。
高い天井、綺麗なカーテン。私の知る自室ではない。
「ここは……? 私はどうなって……?」
寝ていたベッドから起き上がる。広いながら整然としていて、……すごく西洋のお屋敷の一室みたい。
ベッドから出ようと、一歩足を出そうとして――。
「きゃぁ!?」
ドタッっと、足元がすっぽ抜けたように倒れてしまう。
自分の足を見ると、膝から下が両方無かった。
「(あの悲しい記憶は夢ではなかったのね……)」
私は30歳になる会社員で、この子と同じようにダンスをしていてインストラクターをしていた。
でもわたしも彼女とは違う形で事故にあってしまいダンスを諦めざるを得なくなった。それからの記憶は朧気で……。
ドタドタと足音がする。徐々に近づいてきては、私の部屋の前で止まる。するとドアが開いた。
「お嬢様! 大丈夫ですか!?」
「ジェゼ?」
知らないはずなのに名前が出てくる。私……この体の本来の持ち主の記憶かしら。
彼女は私の従者の一人。そして”私”と歳の近さもあって仲が良かった。
……。私と歳が近い?
「まだ傷は完全には癒えきってはおりません! ご無理なさってはいけません!」
「え、ええそうね……、ジェゼ?」
「はい! ノエルお嬢様!」
ノエル……、お嬢様……。それが今の私、なのね。
ジェゼはそっと支えながら私をベッドへ戻し、やさしい微笑みを浮かべた。
ちらりと鏡に映った自分を見た。美しい艶のあるブロンドヘア、大きな瞳に整った顔立ち。そこに映っているのはとんでもない美少女だった。
――————————————エラー。
「ノエルお嬢様、ゆっくりで良いのです。何も急ぐ必要はありません。」
ジェゼの言葉に安堵しながらも、心の中には不安が渦巻いていた。ユーリとの約束を果たせなかったこと、そして未来への不確実性。どうやって生きていけばいいのか、踊ることを諦めなければならないのか。
その時、部屋の扉がもう一度開かれ、見知らぬ男性が入ってきた。彼は医者のような装いをしており、穏やかな表情で私に近づいた。
「あっ、ノエルお嬢様。こちらが先日お話しした義足技師、ドクター・レイノルズ様です」
義足? 技師? そのような話が進んでいたのね。
「……」
「レイノルズ様?」
「?」
そのレイノルズという男、視線が合わないな、と思っていましたら……。
――警告! 致命インシデント発生! 対応、対応、対応——
「な、何が起こっているの!?」
「いけませんお嬢様! どうやら『筆者』が無理をして異世界恋愛モノを書こうとしていたのに、進捗が二週間で僅か1000文字しか書けず、発狂してしまったようです!」
「ジェゼ? 何を言っているのかさっぱりだわ」
「でもご心配には及びません! 今は『生成AI』様がついています! 必ずや納得のいくオチを作ってくれるかと!」
「ちょっと、いきなり話についていけないのだけれど」
「ご心配には及びません! お嬢様はお嬢様でいればいいのです! お嬢様は今、17歳の美少女でございます! きっとうまくいきます!」
――以下、『生成AI』からコピペ。一部修正。
「お嬢様、お目覚めになられて何よりです。私はドクター・レイノルズ。貴女の治療に当たらせて頂いております。これからの生活について、少しお話しさせてください。」
ドクター・レイノルズの話を聞きながら、私は新しい現実を受け入れなければならないと覚悟を決めた。彼は私の身体の状態や、今後のリハビリについて詳細に説明してくれた。確かに厳しい道のりではあるが、彼の言葉には希望が込められていた。
「また踊りたいですか?」彼が尋ねた。
「ええ、踊りたいです。」私は静かに答えた。
「では、一緒に頑張りましょう。可能性は無限です。」彼の目は真剣だった。
ドクター・レイノルズの指導のもと、私はリハビリを続けながら、新しい目標に向かって努力を続けました。そしてある日、ドクター・レイノルズが驚くべき提案をしてくれました。
「ノエルお嬢様、最新の義足技術を試してみませんか?これを使えば、また踊れる可能性が広がります。」
私は一瞬、信じられない気持ちで彼を見つめましたが、すぐに希望が胸に湧き上がってきました。再び踊ることができるかもしれない――その夢を叶えるために、私はすべてを賭ける覚悟をしました。
――以上。以下手書き。
「これが、義足? 綺麗ね」
用意された最新の義足というものは、足という性能を確保しつつ、『借り物の足』
であることを活かした宝石が埋め込まれた煌びやかなモノだった。
「失ったものは確かに大きい。だからといって、新たに得るものが失ったものより劣っていなければならない、なんてことはありません」
レイノルズは語る。そうして、人に非ざる、しかし人が求める、美しい脚を手に入れた。
「(少し違和感がある。けれど、思ったように動いてくれる……!)」
装着し、歩き、動かして、理解する。
「(ノエルという子は凄く練習熱心だったのね。歩くだけでもこんなに体幹がしっかりしているなんて)」
——以下、生成AI……。
ジェゼのサポートを受けながら、私は義足の装着に慣れるための訓練を始めました。初めは不安定で歩くことさえ難しかったのですが、毎日の努力と練習によって、少しずつバランスを取り戻していきました。
ある日、訓練場でジェゼが微笑みながら言いました。
「お嬢様、踊ってみましょうか?」
私は深く息を吸い、義足の感触を確かめながら立ち上がりました。初めはぎこちなかった動きも、次第に自信を持ってステップを踏むことができるようになりました。そしてついに、音楽に合わせて舞うことができたのです。
「ジェゼ、見て!踊れるわ!」
ジェゼもまた感動して涙を浮かべながら拍手を送ってくれました。
* * *
その日の夜、ノエルは再び舞踏会に向けて準備を整えました。ドレスの裾を直し、髪を整え、そして義足を確認しました。心の中に少しの不安はありましたが、それ以上に強い決意が胸に宿っていました。
舞踏会の会場に到着すると、色とりどりの衣装に身を包んだ貴族たちが優雅に踊っていました。ノエルは少しだけ緊張しながらも、堂々とした姿勢で会場に足を踏み入れました。
すると、すぐに彼女の存在に気づいた人々の視線が集まりました。その中には、ノエルのライバルであり、長年の競争相手であるサンドラもいました。サンドラはノエルの義足を見て、軽蔑の表情を浮かべました。
「まあ、ノエル。あなた、その奇妙な足でここに来るなんて勇気あるわね。でも、本当に踊れるのかしら?」サンドラは冷たく笑いながら言いました。
ノエルはサンドラの言葉に一瞬動揺しましたが、すぐに自分を奮い立たせました。ジェゼの支えやドクター・レイノルズの指導のおかげで、ここに立てているのだという強い意志が彼女の中に息づいていました。
「サンドラ、ありがとう。でも私は、義足でも踊ることができるの。それが私の決意よ。」ノエルは毅然とした態度で答えました。
サンドラはその答えに少し驚きましたが、すぐに鼻で笑いました。「見せてもらいましょう、ノエル。」
音楽が再び流れ始め、ノエルは堂々と舞台の中央に進み出ました。観客の視線が彼女に集中し、静かな期待感が場を包みました。
ノエルは深呼吸をし、音楽に合わせて動き始めました。義足でのダンスは決して容易なものではありませんでしたが、彼女は強い意志と練習によってその困難を乗り越えてきました。一つ一つのステップに自信が感じられ、動きは滑らかで優雅でした。
観客の中には驚きと感動の声が広がり、ノエルのダンスは次第に人々の心を捉えていきました。サンドラもその踊りに目を奪われ、無言でノエルの姿を見つめていました。
ノエルは舞台の上で輝き、その強い意志と決意を示しました。彼女は義足という障害を乗り越え、再び自分の夢を追い求めることができると信じていたのです。
舞踏会が進む中、サンドラはノエルに近づき、冷ややかな表情を浮かべました。
サンドラ: 「ノエル、あなたの義足、本当に見事なものね。でも、私には少し妬ましいわ。その義足のおかげで、みんながあなたに注目しているもの。」
ノエル: 「サンドラ、注目されるために義足を使っているわけではないわ。私はただ、踊りたいの。夢を諦めたくなかっただけ。」
サンドラ: 「それでも、ユーリが見たらどう思うかしら?あなたが昔のように踊れないことに、失望するんじゃないかしら。」
ノエル: 「ユーリが何を思うかはわからないわ。でも、私は自分の力でここまで来たの。義足でも踊ることができるって、自分に誇りを持っているの。」
サンドラ: 「ふん、そう言えるのはすごいことね。でも、本当にユーリがあなたを以前と同じように見てくれるかどうかは、わからないわよ。」
ノエル: 「それでもいいわ。私は自分の夢を追い続ける。その結果がどうであれ、私は自分自身に誇りを持っている。」
サンドラは一瞬黙り込み、ノエルの強い意志と決意を感じ取りました。ノエルの言葉には揺るぎない信念が込められており、サンドラもその姿に一瞬の敬意を抱かざるを得ませんでした。
サンドラ: 「……まあ、あなたの決意は認めるわ。でも、私は負けないからね。」
ノエル: 「私も負けないわ。お互いに頑張りましょう。」
ノエルとサンドラは、互いに軽く微笑み合い、再び舞踏会の喧騒に戻っていきました。それぞれが自分の道を歩みながらも、ライバルとしての絆を感じていたのでした。
——はぁはぁ。手書きに戻るッ!
舞踏会も終わり、屋敷に帰った頃。
「お疲れさまでしたお嬢様。御召し物をお預かりしますね」
「ありがとうジェゼ……」
「お嬢様……? 足が痛みますか?」
彼女は気を使って聞いてくれる。足はどうということはない。レイノルズ技師の調整がいいのか痛みはないし、踊りも本来以上の実力が出せた気がする。しかし――。
「ねぇジェゼ」
「はい、お嬢様」
「偽物の足では、ユーリは、なんというでしょう」
「それは……」
ああ、いい子なのに、口を重たくさせてしまった。
私は、以前以上に踊れる。でも、私はかつての私ではない。
「(ユーリ。貴方は、私を見て何を思うのかしら)」
「……お召し替え、失礼します。おやすみなさい、お嬢様」
「ジェゼ。その、あまり気にはしないでちょうだい?」
「……かしこまりました」
そう言って彼女は部屋を去った。難しいものね……。
翌朝。
——……くっ! 『生成AI』、以下を頼むッ……!
翌朝、ノエルは早朝の光に包まれながら、ベッドからゆっくりと起き上がりました。心の中にはまだユーリとの再会への不安が残っていましたが、それでも前を向いて進まなければならないと自分に言い聞かせました。
朝食の時間になり、ノエルはダイニングルームに向かいました。そこには、ジェゼが既にテーブルを整えて待っていました。
「おはようございます、お嬢様。昨夜はよく眠れましたか?」
「おはよう、ジェゼ。はい、ありがとう。今日も一日、頑張りましょう。」
食事を終えたノエルは、庭園でのリハビリを続けるために外に出ました。太陽の光が木々の間から差し込む中、彼女は義足を使いながら、少しずつ体を動かしました。その姿を見守るジェゼの視線には、深い敬意と愛情が込められていました。
昼過ぎ、ノエルはユーリからの手紙を受け取りました。心臓が高鳴るのを感じながら封を開けると、そこには優しい言葉が綴られていました。
「ノエル、君が再び踊る姿を見たいと願っています。君がどれほどの努力をしてきたか、僕は知っています。義足だろうと関係ない。君の心の強さが何よりも美しいのだから。」
ノエルは涙を流しながら手紙を読み終えました。ユーリの言葉が彼女の心に希望をもたらし、再び前に進む力を与えてくれたのです。
午後、ノエルはユーリとの約束の場所に向かいました。心臓が早鐘のように打ち、緊張が全身に広がりましたが、一歩一歩、確かな足取りで前に進みました。義足の感触に慣れたとはいえ、心の中の不安は消えませんでした。
彼の待つ庭園に到着すると、ユーリはすでにそこに立っていました。彼はノエルの姿を見て、一瞬驚いた表情を浮かべましたが、すぐに優しい微笑みに変わりました。ノエルもまた、微笑みを返しながら彼のもとへと歩み寄りました。
「ノエル…」ユーリの声は穏やかで、暖かさが感じられました。
「ユーリ、久しぶりね。」ノエルは彼の目を見つめながら答えました。
ユーリはノエルの義足を見下ろし、そして彼女の目を見据えました。その視線には何かを問うような、しかし同時に理解と受け入れの表情がありました。
「ノエル、君がここまでたどり着くのがどれだけ大変だったか、僕は少しだけ想像できるよ。」彼の言葉に、ノエルは胸が熱くなりました。
「ユーリ、私は踊ることを諦めたくなかったの。どんなに大変でも、もう一度君と一緒に踊りたかった。それが私の支えだった。」
ユーリはノエルの手をそっと取り、その手を温かく包み込みました。「ノエル、君の強さに心から感謝している。君は僕にとって本当に特別な存在だ。義足だろうと、そんなことは関係ない。君の心の美しさが何よりも大切なんだ。」
ノエルの目からは涙が溢れ出し、彼の手を強く握り返しました。「ユーリ、ありがとう。本当にありがとう。私はこれからも頑張るわ。一緒に、新しい未来を創り上げよう。」
「もちろんだよ、ノエル。」ユーリは優しく微笑み、その言葉に深い愛情が込められていました。
* * *
数年後、ノエルは義足を使いこなし、舞踏会でのダンスパフォーマンスで名を馳せるようになりました。彼女の踊りは、観客の心を揺さぶり、感動を呼び起こしました。彼女の義足はもはや障害ではなく、彼女の強さと美しさを象徴するものとなっていました。
ある日、ノエルは大きな舞踏会でのパフォーマンスを控えていました。会場は満員で、観客は彼女の登場を待ちわびていました。ノエルは深呼吸をし、心を落ち着けました。彼女の隣には、いつも支えてくれたジェゼと、愛するユーリがいました。
「ノエル、君ならできるよ。君の踊りは誰にも負けない。」ユーリは優しく微笑み、ノエルの手を握りました。
「ありがとう、ユーリ。あなたがいてくれるから、私は強くなれるの。」ノエルは彼の手を握り返し、舞台へと向かいました。
音楽が流れ始め、ノエルは優雅に踊り出しました。彼女の動きは滑らかで、まるで空を舞うようでした。観客は息を呑み、その美しい踊りに魅了されました。ノエルの心には、過去の苦しみや不安が消え去り、ただ純粋な喜びと情熱が溢れていました。
踊りの最後に、ノエルは大きなフィナーレを迎えました。彼女の義足が輝き、観客は立ち上がって拍手喝采を送りました。ノエルは涙を浮かべながら、観客に向かって深くお辞儀をしました。
その瞬間、ノエルは自分がどれだけ遠くまで来たのかを実感しました。彼女は義足という障害を乗り越え、自分の夢を叶えたのです。そして、彼女の強さと決意は、他の人々にも希望と勇気を与えるものでした。
ノエルはユーリとジェゼのもとに戻り、彼らと抱き合いました。「ありがとう、二人とも。あなたたちがいてくれたから、私はここまで来ることができたの。」
「ノエル、君は本当に素晴らしいよ。」ユーリは涙を拭いながら言いました。
「これからも一緒に、夢を追い続けましょう。」ジェゼもまた、感動の涙を浮かべていました。
ノエルの物語は、彼女の強さと愛、そして希望に満ちた未来への旅の始まりでした。彼女は決して諦めず、どんな困難も乗り越えていくことでしょう。そして、その姿は永遠に人々の心に刻まれることでしょう。
~fin.
* * *
——くそ、業腹だがこの力が無ければカクコンに出せなかったかもしれない……ッ! だが、最後くらいは『筆者』のお気持ちを書いてやる……!
「良かったですね! ノエルお嬢様!」
「そう、ねぇ? なんだか私、淡泊な女にみえないかしら?」
「そうですねぇ。お嬢様にはもっとこう、義足無双をしてもらって、逆ハーレム状態になってからユーリ様にガツンと言ってやってスッキリしてENDのほうがより良いと、私は思います!」
「そ、そう?」
「いやぁ、僕はいたって普通な人間でよかったと思うよ。本当に」
「ユーリ様! そうですね、ジャンルによっては逆転ざまぁ等、散々な目にあわされる可能性もありましたからね!」
「そうだね。いやぁ、無事に終わってなにより……」
「『筆者』様的には、愛に狂い、愛に飢える男を書く予定ではあったそうなので。かなりマシになった方ではないかと!」
「はは……。そうか……」
「本当はお嬢様の父上や弟様も登場させ、全員ざまぁの噛ませ役にぶちこんでやる予定でしたが、『生成AI』様の慈悲で存在すら臭いませんでしたね!」
「ジェゼ? 貴女すごく楽しそうにおっかないこというのね?」
「はい! 私的にはノエルお嬢様が幸せになってくれさえすればそれが全てなので!」
「そ、そう……」
「はは……、僕も責任を取らないと、ね」
「ユーリ……」
「…………」
「あっ。本来は凄い重要な人物として用意されたのに、実際にお出しされたのはただのネームドキャラ止まりだったレイノルズ様!」
「……宝石の義足を送るそこそこな顔立ちの男。なにも起きないはずがなく……」
「当初はお嬢様争奪戦の候補の一人になるはずだったんですが、なにもありませんでしたねぇ! ギャハハハ!」
「ジェ、ジェゼ?」
「いやぁ、見返すと本当に淡泊というか、欲の無い人間ばかりだったなぁと! それに引き換え私は最後まで出番有りましたからね! ギャハハハハ!」
「ジェゼはこんな下品な子では無かったはずなのに……」
「嗚呼、それともこの場にすらいないサンドラとかいう女の話でもしますかァ!? 『生成AI』様によってポンと作られた薄っぺらい女とかァ!?」
「ジェゼ! そろそろ帰りましょう? 引き際も大事だと思うわ、ね?」
「……お嬢様が言うなら、仕方ありません」
「では、ええっと、『読者』の皆様。最後までお付き合いくださりありがとうございました」
「またどこかでお会いしましょう。——私たちは、『名』を手にしたわけですから」
「……そうね。どこかに、縁があるかもしれません」
「またな。——ギャハハハハ!」
―――――――――――――――――――――
読了ありがとうございました。
真面目に異世界バトルを書いてる作品もあります。
よければそちらもご一読頂けると幸いです。失礼します。
愛を踊れぬ私を愛さないで~手のひら返しの愛は御免です!~ 確蟹爽 @Gauntlet0
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