しんてのしたわ
鳴宮琥珀
プロローグ
ここがどこなのか何となく分かっている。
もう君には会えないということも。
そこら中にマグマだまりが広がっているが、不思議と熱さは感じない。
それでも探してしまう、君の姿を。
もう何もいらない、ただ今は君に会いたい。
どれだけ歩いたとしても二人が交わることは永遠にないと知っていたとしても。
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