君と過ごしたあの夏
歌姫みう
プロローグ
梅雨が明けて本格的に夏が始まった頃
私、
「あつ〜い」
なぜ夏という季節はこうも蒸し蒸しして気持ち悪いのか…
独り言を呟きながら私はそんなことを考えていた。
「美果ー、ちょっとおつかい行ってきてくれない?お釣りはあげるから!」
私はめんどくさいと思いつつ、お釣りの臨時収入に惹かれておつかいに行くことにした。
おつかいを済ませ、帰り道に近所の公園に寄り道して行く
子供達の遊ぶ声が聞こえる中、公園のベンチにぐったりした様子で彼はいた
「やっほー!今日もお疲れみたいだね」
からかうように声をかけると、彼は、ため息をつきながら話す
「あぁ、またお前か…生憎ガキに付き合ってるほど暇じゃないんだよ…」
「あんたねぇ!ガキって言うけどあんたも同い年だからね!」
こいつは
「あぁ、そうだったな…お前の精神年齢が低すぎて忘れてたわ」
「はぁ…なんかもういいわ…真面目に話すと疲れるし…」
「そりゃどうも」
「んで、ガキに構ってる暇もない神谷さんが、こんな公園のベンチで何をしているんでしょうか?」
「……気分転換だ」
そうは言っているが神谷が本当のことを言ってるようには見えなかった
「はぁ…相変わらず隠すのは下手ね…また親と喧嘩でもした?」
「まぁな…そんなところだ…」
第1話へ続く…
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