必修クラブの将棋

ヤッキムン

週1

うちと結衣ちゃんは、必修クラブを同じ将棋にした。


だから、週1で、結衣ちゃんとうちは、将棋をやって、いっしょに過ごせる。


この時間だけは、結衣ちゃんといっしょにいられるから、この将棋の時間、うちは大好き。


うちは将棋のこと、ぶっちゃけ、よくわかってない。


駒の動かし方くらいは知ってるけど。


結衣ちゃん、将棋にするって聞いて、うちも同じ将棋にした。



うちは、結衣ちゃんと将棋をやりたいけど、うちなんかじゃ結衣ちゃんの相手にならないのも、よくわかってる。


結衣ちゃんも強い相手とやりたいだろうな~って思ってる。


だから、うちは、結衣ちゃんと将棋をやりたいけど、結衣ちゃんじゃなくて、他の、うちと同じくらいのレベルの相手と将棋をやるようにする。


そして、うちは、結衣ちゃんの将棋さしてる姿をチラチラと見てる。


パチンッ

て、駒をうつ音、カッコ良い。


結衣ちゃんの駒をうつ音を聞きながら、うちは

スッ

と、指で駒をすべらせて進ませてる。


そして、結衣ちゃんの、将棋について、誰かとしゃべってることに、うちは耳をかたむけている。


そうやって、結衣ちゃんといっしょに過ごす将棋の時間、うちは好きなのだ。

放課後いっしょに帰ることの次くらいに






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

必修クラブの将棋 ヤッキムン @yakkimn

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ