12/6 白猪の戸魔戸トリップ
トリップとは、西方の言葉で煮込みの意味。寒い時期にはこのトリップを食べなければ凍えてしまう。
今回は白猪の戸魔戸トリップを用意してみようと思ったが、せっかくなので、普段捨てる部位を使用してみた。
白猪の内臓やすね肉は、固い、臭い、処理が超面倒の三拍子がそろった食材だが、味が美味しい事には間違いない。
そして、固くて臭い食材は、トリップ料理にするのがよく合うのだ。
戸魔戸はしっかりとしたうま味の強い果実で、白猪の内臓のうまみに負けず、味の相乗効果が期待できる。
作ってみようと気軽には言えない手間だが、ハレの日に向けて作ってみるのもいいかもしれない。
・塩漬けにした白猪のすね肉とベーコンを用意する。すね肉は一口サイズに切りわけ、ベーコンは短冊に切る。あまり大きく切ると多少煮込んでも嚙み切れないので気持ち小さく切る。
・白猪の内臓は買ってきたものを丁寧に処理する。難しそうなら肉屋で頼めば処理してくれるので、その方が安牌だが、それでも一回は水洗いしたい。それを茹で、冷まし、茹で、冷まして、一口大に切る。
・茹で内蔵は猪の出汁で弱火で煮込む。半日以上は煮込みたい。
・内臓を一旦取り出し、同じ煮汁ですね肉とベーコン。それに赤戸魔戸のペースト、泣葱などの香味野菜を加え、しっかり火が通るまで煮る。
・香草類と煮込んだ内蔵を加え、さらに二時間煮る。これを5日程度冷暗所で寝かせる。寝かせなくても美味しいが、真の美味は寝かせた先にある。
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