幼馴染みを寝取られた俺の元に武闘派の天使が舞い降りた

ヘタレちゃん改

第1話 プロローグ【幕間①】親父の自慢話は沢山だっ!

「…ってことがあったのだよ…あ、あれっ?沙織愛妻息子も…なんで微妙な表情…」


ここは、横浜の「港の見える丘公園」のそばの共同墓地。


俺の名前は、桂木三月かつらぎ みつき

幸いなことに妻にも子供にも恵まれている。


ここに二人を連れてきたのは初めてだ…そして、俺は愛する沙織にも初めて…俺の高校時代の悲恋話…ここに眠る白血病で死んじゃった初恋のりゅうちゃんの話とかを語っていた筈…なんだけど…


沙織さおり「…」

ゆう「……」


あれぇ!?


とっても良い話を語っていたつもりなんだけど…沙織(繰り返すが愛妻、ただ…今となっては怖い)も優(大学生、空手とかやっていて物理的に怖い)も黙りこんじゃったまま…



優「…あのさあ…親父?」

「うん?」

優「…それって…単なる親父の自慢話…だよね?」

沙織「…そうね」


「なんでっ!?」


優「だってさ…それって端的に言えば高校時代の親父が周りの女の子を食いまくった話だよね」

「……」


優「高校一年のときに学校のアイドルの桂木ひとみ先輩に童貞奪われて?高校二年生のときには学年トップカーストの後輩の劉秀美りゅう ひでみさんの処女をまんまと奪って…」

「……(汗)」


優「…最後に至っては大学一年の親父が高校三年生の錦野にしきのゆうこさんをセフレにして囲って…最後には捨てた話」


「待て待て待てまて!!」


沙織「…そうね…取りまとめればそういう話よね…なんか聞いてて腹が立ってきたもん」

優「…俺が幼馴染みの美幸を寝取られたかも知れない話を相談していたんだよね?…なんで親父の自慢話が展開されてるの?」


ひ…酷い…


「い、いや…俺は…俺の高校大学の頃の話が少しでもお前の役に立てばと…恥ずかしさに目をつぶって黒歴史を無理やり…」

優「ごめん…全く参考にならない」

沙織「…そうね」


「……」


沙織「色々突っ込みどころ満載なんだけど…例えば桂木先輩とはその言いぶりだと絶対再会してるわよね?また食べちゃったんじゃないの?…とか…たまに同窓会とか行ってるけどそこで親友だとか言ってる同級生の平田さんを食べちゃってない?…とか…たまに九州に出張行ってるけどそこでゆうこさんを食べちゃってない?…とか」


「そんなに信用無いの!?…俺」


優「無いだろう?どう考えても…親父は日頃の言動を反省するべきだよ」

沙織「い、いや…パパそろそろ怒りだしそうだから…私はそこまでは言わないよ?(汗)」


「……」


優「一番気持ち悪いのが、ことあるごとに親父を助けてくれていたって言うりゅうさんの夢枕とかの話なんだけど…それって親父の妄想?…確かに親父のここ一番の直感力って凄いなあとは思うけど」


「い…いや、本当なんだよ?…今までも大事な局面になると、背中に優しい風を感じることがあってさ、そんな時はきっと亡くなった彼女が俺に力を貸してくれているんだと…」


沙織「ごめん、私もそれはあなたの妄想だと思う…と言うかある種の超能力かも」


「沙織~、お前までそんなこと言うの!?(涙)」



沙織「だって…今だから言うけど…劉秀美さんは…生きてるよ?」


―――――――――――――――――――

ゆう曰く「親父の自慢話」!

「同じ名字の桂木先輩は、凄い美人だったけど処女では無かった」

https://kakuyomu.jp/works/16818093077265487171

「背が高い後輩の劉ちゃんは、彼氏持ちのくせに処女だった」

https://kakuyomu.jp/works/16818093077403214913

「死んじゃった親友が先輩(こいつの元カレ)を助けてと夢枕でうるさい件」

https://kakuyomu.jp/works/16818093076984351264

「前カノが「実の妹は抱いちゃダメだよ?」と釘を刺してきた」

https://kakuyomu.jp/works/16818093077527731785


よろしければ是非!_(^^;)ゞ

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