第9話

「…ごめんなさい」



「…愛音…」



「ごめんなさい、咲斗…」




謝罪を繰り返す私を咲斗が抱き締める。




「…愛音、泣くな」




落ち着かせるように、背中を咲斗が軽く叩く。




「もう、泣くな」



「……っ」




咲斗の声を聞きながら、涙を流し続けた。

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