第3話

「……」




自分は一体、どんな顔をしているんだろう?




疑問が頭を過る。




そっと自分の頬を触ってみた。




けど、やっぱりわからない。




「何もしねぇーよ」




そう言いながら、ぽんぽんと咲斗が頭を撫でる。




その顔は穏やかだった。

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