第14話
矢野と智は2人で高尾山に登った。
2人は登山履に揃いのリュックを背負ってい
る。
頂上で食べるレモンの蜂蜜漬けは何とも言えず美味しい。そこから眺める町は小さく、空は低く、海は広い。智はその景色を眺めていると、自分が抱えている悩みなど小さなものに思え
た。
矢野は景色の雄大さが好きだった。山登りの時も智と助け合いながら登る事が出来る。日頃の雑念が洗われるような気がした。
麓で食べるうどんの味もまた格別だった。冬には身体が芯から温まる。山に登ると日頃当たり前の事が、そうではないのだと再発見出来た。
だから矢野は山登りが好きになった。
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