第9話
「告白?」
「俺はあさみに告白した。そして見事に振られた」
その日、智は午後9時に帰って来た。
智は着替えもせずに、矢野の話を聞いた。
「あさみが好きなのはお前だ。だから、ちゃんと告白しろよ」
「一色、ありがとう」
智の声が微かに震えた。
「言いたかったのはそれだけだ。お休み」
矢野はそう言うと、自分の部屋に入ってしまった。
智はまず風呂に入った。
頭を洗い、身体を洗い、湯船に浸かりながらも頭の中はあさみの事が蠢いている。
智は告白を決意した。
ちゃんとあさみと付き合う事が一色の想いを無にしない方法だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます