VRゲーム「アルス・パウリナ(AP - Ars Paulina)」
VRシミュレーションゲーム「アルス・パウリナ」、通称「AP」である。
ジュニアハイ(中学)時代の3年間が主にプレイアブルな時期で、その時期に戦術や戦略、指揮といったことを実戦的に学ぶことができるシステムで、同時に「
この際に使われるAIは、軍のAI・アテナ、参謀部のAI・ウーレア、参謀部第六課のAI・アレスの三種で、主導権はブルクハルト技術中佐の管轄下にあるアレスである。
ゲーム自体は
また、このAPのプレイ状況は常にAI・アレスによって実況されており、ヤーグベルテ全国民が見ることができる。その能力・スコアの高さがほぼそのまま人気に結びついているのが実情である。
そして士官学校に入る前にAPは卒業することになるが、APでの知名度がそのまま士官学校時代の「広報活動」の成果につながることになる。そのため、APでの練習期間は助走期間としても位置づけられており、極めて重要である。
たとえばエディタはAPでの成績はもちろんのこと、士官学校入学後にその美貌で「妖精」と呼ばれるようになったし、APプレイ時には一言も喋らないが鬼のような攻勢を仕掛けることで有名だったハンナは「沈黙の聖女」、同じくAPプレイ時には他の追随を許さない働きを見せていたレニーもその容姿から「金の美姫」などと呼ばれるようになっている。
これで3年超の間プレイを続けてきた子たちは、そりゃ優秀だろうよというくらいの指揮能力や状況分析力を有する。それはマリオン(https://kakuyomu.jp/works/16818093089562806370/episodes/16818093089563574152)たちも例外ではない。実戦経験とは違うが、机上戦闘では一流の提督もかくやという判断能力を醸成するに至っているのである。
なお、「アルス・パウリナ」というのは、「レメゲトン(ソロモンの小鍵)」の一部であり、「善なる精霊のみ」を取り扱った書物である。パウロによって発見されたゆえに、Ars Paulinaと呼ばれているという説がある。
余談:
本作の本流である「セイレネス・ロンド」シリーズというのがあるのだが、そこではこの「レメゲトン」というのが極めて重要な役割を果たしている。本作での「アルス・パウリナ」はその顔出し程度の意味合いで名付けられている。
―――――――――――――――――――
「反逆のオラトリオ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます