VRゲーム「アルス・パウリナ(AP - Ars Paulina)」

VRシミュレーションゲーム「アルス・パウリナ」、通称「AP」である。歌姫セイレーンを発掘するために開発されたゲームで、開発者はセイレネス・システムと同様にブルクハルト技術中佐(開発時は中佐ではないが)である。敵国アーシュオンの艦隊を敵性勢力として、プレイヤーサイドがチームを組んで撃破していくという目的の海戦タクティカルな面も持つ。


ジュニアハイ(中学)時代の3年間が主にプレイアブルな時期で、その時期に戦術や戦略、指揮といったことを実戦的に学ぶことができるシステムで、同時に「歌姫セイレーン」としての素質者も発見することのできる一挙両得どころではないシステムである。ゲームプレイ時にVRヘルメットを被るが、その際に脳波等の情報がサーバーに送信され、それらがAIたちによって解析されることで能力者であることが判明する。


この際に使われるAIは、軍のAI・アテナ、参謀部のAI・ウーレア、参謀部第六課のAI・アレスの三種で、主導権はブルクハルト技術中佐の管轄下にあるアレスである。


ゲーム自体は歌姫セイレーンの管轄部署、参謀部第六課のAI・アレス、および軍のAI・アテナのシステムと連結して作られており、そのため、限りなくリアルな戦場が再現されている。作中は2095年~であるが、リアルな2024年現在とは比較にならないほど、ハードもソフト(AI含む)も進んでいるのである。


また、このAPのプレイ状況は常にAI・アレスによって実況されており、ヤーグベルテ全国民が見ることができる。その能力・スコアの高さがほぼそのまま人気に結びついているのが実情である。


そして士官学校に入る前にAPは卒業することになるが、APでの知名度がそのまま士官学校時代の「広報活動」の成果につながることになる。そのため、APでの練習期間は助走期間としても位置づけられており、極めて重要である。


たとえばエディタはAPでの成績はもちろんのこと、士官学校入学後にその美貌で「妖精」と呼ばれるようになったし、APプレイ時には一言も喋らないが鬼のような攻勢を仕掛けることで有名だったハンナは「沈黙の聖女」、同じくAPプレイ時には他の追随を許さない働きを見せていたレニーもその容姿から「金の美姫」などと呼ばれるようになっている。


これで3年超の間プレイを続けてきた子たちは、そりゃ優秀だろうよというくらいの指揮能力や状況分析力を有する。それはマリオン(https://kakuyomu.jp/works/16818093089562806370/episodes/16818093089563574152)たちも例外ではない。実戦経験とは違うが、机上戦闘では一流の提督もかくやという判断能力を醸成するに至っているのである。


なお、「アルス・パウリナ」というのは、「レメゲトン(ソロモンの小鍵)」の一部であり、「善なる精霊のみ」を取り扱った書物である。パウロによって発見されたゆえに、Ars Paulinaと呼ばれているという説がある。


余談:

本作の本流である「セイレネス・ロンド」シリーズというのがあるのだが、そこではこの「レメゲトン」というのが極めて重要な役割を果たしている。本作での「アルス・パウリナ」はその顔出し程度の意味合いで名付けられている。


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「反逆のオラトリオ」

https://kakuyomu.jp/works/16818093088408634838

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「反逆のオラトリオ」設定集 一式鍵 @ken1shiki

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