君のいない明日を君と生きる
羽澄ゆえ
プロローグ
あの日、君の願いは全て叶えたいと思った。
君が明日も笑顔で過ごせることを願った。
君が私に望んだ唯一のこと、
君を忘れて生きていくことだけはきっと叶えられない。
君がいなくなった世界はひどく寂しくて、悔しくて。
もう君がいないと思っていたこの世界に、君の生きた証を見つけたから、
私は君のいない明日を君と生きていたい。
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