娘……じゃない
風呂を上がって、愛羅の脱いだ服を持って部屋に戻ると、愛羅は俺のベッドで枕を足も使って抱きしめながら、眠っていた。
……愛羅にとっては新しい事ばかりだったろうし、疲れたのかな。
……愛羅が楽しんでてくれたら良いんだがな。
そんなことを思いつつ、俺はゆっくりと愛羅に布団をかけてやった。
そしてそのまま、姉さんに見つからないように愛羅の服を隠してから、俺もベッドに寝転んだ。……愛羅を後ろから抱きしめるようにして。
すると、愛羅は枕を手放して、俺の方に抱きついてきた。
……寝てるんだよな?
「……愛羅?」
「……すぅ、すぅ」
ちゃんと寝てるっぽいな。
それを確認した俺は、愛羅の頭を優しく撫でつつ、スマホを取り出した。
そしてそのまま、適当にゲーム……は片手じゃできないから、SNSを開いた。
愛羅が起きてると、何故か見させて貰えないからな。……何故かって言うか、愛羅がスマホに嫉妬しだすからだけど。
そんなところも可愛いとは思うけどさ。……俺を異性として好きだっていう理由で嫉妬していると思うと、ちょっとだけ思うところが無いわけじゃないけど、言い訳しないでちゃんと向き合うって決めたし、そこについては触れないでおこう。
今ってどんなものが流行ってるんだったかな、なんて思いながら、おすすめ欄をスクロールしていくのだが……エロ垢らしきものがいっぱい出てきた。
…………完全に忘れてたし、別に思い出した訳じゃないんだが、まぁ、思春期真っ只中の男子高校生だもんな。こんなもん、だよな。
「……そんなのより、私のを、見て。私のなら、見るだけじゃなくて、触っても、いい」
愛羅が目を覚まして画面を見られたら困るから、SNSを見るのはやめよう。……ちょうどそう思ったところで、愛羅がタイミング悪く目を覚ましてしまったのか、まだ少しだけ眠たそうな目で俺の目を見て、何かを期待するようにそう言ってきた。
「違う。愛羅、誤解だ」
「何が?」
「別にこれは俺の意思で見ようとしたものじゃないんだよ。おすすめ……じゃなくて、勝手に出てくるものなんだよ」
「でも、見てた」
……それは、まぁ、俺も男だからな。うん。そりゃ見るよ。
でも、本当に違うんだよ!
「私なら、ヒロトのしたいこと、なんでもしていい」
「ッ、し、しない、よ」
「娘、だから?」
「娘……みたいに愛してるよ」
向き合うって、言い訳しないって決めたんだから、俺はいつもみたいに娘だとは言わずに、そう言った。
「? みたい? 娘じゃないの?」
「……愛羅が娘でいいなら、ちゃんと今まで通り娘だと思──」
「思わなくていい。……私、娘じゃないもん」
「そう、か」
そうだな。そうだよな。
あっちではともかく、こっちじゃ娘では無い、よな。
仲良しなことには変わりないけど。
「ヒロト、好き。……もう両思いってことでいい?」
「それは……ッ」
俺が言い淀んでいると、愛羅は有無を言わせない感じで映画館の時のようにキスをしてきた。
咄嗟に愛羅から離れようとしたのだが、愛羅は枕を抱きしめていた時のように足まで使って俺に抱きついてきていて、離れることが出来なかった。……一応無理やり離れようと思えば離れられない訳ではないだろうけど、それじゃあ愛羅が痛い思いをするかもしれないから、それは出来なかった。
それをいいことに、愛羅はそのまま俺の口の中に舌を入れてきた。
頭が真っ白になっていくのが理解出来た。
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