第20話
「今日、皆の学校に不良が待ち伏せしていたでしょ」
維月が切り出すと空気が一変した。
「何が目的でやってるかは分かんないけどさ、ここら辺で暴れてんのさ、ウチラが関係してるかも」
「おぉ!何人かいたぞ!」
「私のトコもおったよぉ」
「楓のトコにもいたけど、アレ何なの?」
「何なの?って言われても分かりません」
「………死羅遊里は西区で有名な………不良グループだった………後釜を狙うグループも………出てくるのが………当たり前だ」
「それとも死羅遊里が僕達に対して復讐のチャンスを狙ってるかですね」
「ケイ兄もイツ兄も恐いこと言わないでよ~」
「とりあえず調べてみましょう」
適当に雑談をしたあと、維月が切り出した。
「おーともさ」
「よっしゃー」
「了解」
諒徒はしょうがないと言いながらも携帯を使って電話をかけ始める。
楓も携帯で電話をかけて話し終えて切ると、少し経つと電話が鳴った.....
楓は向こうが言っている事を繰り返しながら、メモをとっていた。
各々が自分なりの手段で色々な情報を得ようとして動いている。
カタカタカタカターーーーーーーー
カタカタカタカターーーーーーーー
カタカタカタカターーーーーーーー
その中でパソコンのキーを叩く音が響いている。
こんな事を出来るのは景しかいない。
尋常じゃない速さでパソコンの画面に次々と文字が表れる。
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