第17話
「今日は一段と客多かったな?」
諒徒が伸びしながら維月に言うと
「はい、そうですね」
維月は笑いながら答えた。
「そうだ楓、今日は何でギリギリだったんさ?」
朱里が思い出したか様に聞いた。
「えっと……その……」
楓が答えにくそうにしていると
「………六限は………体育だろ」
「ちょっとケイ兄!」
景の一言で大体の予想はついた。
「「「ま、まさか!!」」」
「…そうだよ、化粧したり髪の毛とか身嗜みを整えてたの、でも遅刻はしてないもん!!」
「まあ、遅刻してないから良いっか」
朱里は自分の中で納得したみたいだった。
「ーーーーーーーーそうだ、皆さん先週の話聞きましたか?」
維月が尋ねる。
「あぁ俺の学校じゃ皆言ってたぜ」
「そう言うたら言うてはりましたわ」
「楓の学校でもスッゴイ言ってたよ」
STGの噂は色々な所で流れているみたいだ。
「そ、そうですか………」
「でも、STGの正体がウチラってわかってないんでしょ?」
「………一応………公では秘密集団に………なっている」
「STGを結成してから、もう三年経ったんだよな」
「時間が経つのって早いよね」
「理由はどうあれ僕達は僕達の道を行くだけです」
「そうだな」
「そうそう」
維月の言葉に他の五人は頷いた。
「ーーーーーーーーじゃあ、僕らはコッチですから」
「楓はコッチだから」
「じゃあ、また明日な!」
「バイバ~イ」
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