第12話

「朱里!」


男子達の後ろから維月が顔を出した。


「い、維月!!な、何でココにいんのさ?」


「購買部からの帰りで通っただけですーーーーーーーーって何してるんです?」


「実はさーーーーーーーー………











ーーーーーーーーってワケなんだ」


「それは災難でしたね」


「そうだよ!」


「それだったら、コレ食べます?」


維月が紙袋を指して言うと、朱里はわかったと言って教室から出ていった。











「ーーーーーーーー…あ、あのさ、天道って何モノ?」






「さぁ?」






「学年一の地味男の天道が何で学年一目立つ東本サンと対等に話してんだ?」






「天道クン、朱里の幼馴染みだからね」






「この学校で朱里を唯一名前で呼べる男かな」






「あのビン底メガネが?」






「そうみたいだよ」






「へぇ~」

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